2009チェコボヘミア自転車旅 Day5
チェスケ・ブデヨヴィツェ-チェスキー・クルムロフ
České Budějovice - Český Krumlov
チェスケ・ブデヨヴィツェ-チェスキー・クルムロフ
České Budějovice - Český Krumlov
自転車旅行者はCBからCクルムロフに向かうサイクルルートで、遠くを走る高速道路のクルマの流れを眺めつつ、今日も心地よい田舎道を漕いで少しずつ近づいていくのである。
CBの宿、朝ごはんは地下の穴ぐらのような部屋で食べる。
どんよりとした曇り空の下、今日も黄色い標識(Day3参照)の12番ルートを追っていく。
今日も野原の中を行く抒情的なコースだが、時折主要国道と並走する箇所で何台も観光バスが疾走していくのが見えた。チェスキークルムロフに向かうのだろうか。
主要国道を走る車のゴーゴーという音を遠くに聞きながら今日も北海道ライクな道を進んでいく。
道沿いの並木の下に果実がたくさん落ちている。見てみればプラムだ。つい出来心で拾って試しに食べてみたら甘くて美味しいではないか。いくつか拾っておやつにする。
勝手に食っていいのかという声もあろうが、地元の人も車で乗り付けて大きな袋に拾い集めていたりするのでこれは無料食べ放題プラムであるという解釈で差し支えないと思う。この後も旅行中随所でこの無料フルーツ食べ放題に出会うことになるが、プラムもあれば小さなりんごのこともあり、自転車旅行者には大変にありがたいサービスだ。
ボルショフという街でお昼にする。イタリア料理屋だがランチメニューはチェコごはん。
ポークのパプリカソース和え定食70コルナ。
やがて標識は森の中を行く細い林道に導く。本当にこの道で大丈夫なのかと思うような道だったが、視界が開けるとそこは有名な修道院のある村ズラタコルナだった。
ズラタコルナに向かう林道。
中世ゆかりのズラタコルナ修道院 。全体はもっと大きいのだが、外からちょっと見て休んだだけで通り過ぎてしまった。内部見学もできる。あとで調べたらかなりすばらしい場所のようで惜しかった気もする。
丘の中腹を走ってきた道はやがてブルタバ川の成す谷へと急な坂を降りて行く。
対岸の丘の上にはチェスキークロムロフの町が見える。なかなかすごそうな佇まいだ。
谷をもう一度這い登り、城門から旧市街に入る。
城壁の中は石畳の道の両側に古い家並が続く素晴らしい街並みだ。これはまさに小型プラハと呼ぶにふさわしい。そして観光客の密度も。
街並みの背後にそびえる城が壮観である。
ロンリープラネットに出ている宿に目星をつけ行ってみるが(手前のクリーム色の家)留守である。しばらく待ってみたが誰も来ない。周囲を見てみればすぐ近所にも別の宿がある(奥の白い家)。まあ場所同じだしそっちでもいいやと思い泊まることにした。これは大正解だった。