メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

2009チェコ ボヘミア自転車旅 Day3

2009チェコ ボヘミア自転車旅 Day3
ターボルからフルボカ・ナド・ヴルタヴォウ 
Tabor - Hluboka nad Vltavou
 
前の日 ↓

 
いよいよ今日から自転車の旅がはじまる。
ターボルから出発し、チェスケ・ブデヨヴィツェからチェスキー・クルムロフを目指す定番ルートを辿る予定だが、今日はとりあえずCブヂェヨヴィツェの10kmちょい手前の町フルボカ(正確にはその隣のザモスティ)まで走って泊まる。
地図はマイル表記になっているが36.2マイル=58.3㌖。



目が覚めたらヨーロッパの田舎町だ。やはりヨーロッパの田舎町は人生に必要、との思いを新たに起床して朝食をいただく。
うす暗い食堂に差し込む朝日がやわらかい。
 
朝食を食べてもひとり
 
きょうは快晴だ。自転車で走るためにあるような日だ。
ツーリストがあまた行き交うターボルの旧市街を出て、野原の中へと走り出す。
 
城門から出ていよいよ走り出す
 
街の中からすでに、至るところに自転車の絵が入った黄色い標識が目に付く。
チェコ全土に網のように整備されたサイクリングルートには各々番号がつけられ、この標識を頼りにすれば地図が無くともある程度のオリエンテーションがつく仕組みになっているのだ。
現地で地図も買って使っていたが、この標識があると気がラクになる。
今日は真ん中の12番のルートを辿っていく。今日の目的地フルボカの文字が見える。
 

 

ターボルは自然の要害だっただけあって、街を出るといきなり深い谷となる。
車道はそれを橋でラクに越えていくが、自転車ルートはそんな無粋なことはせず、河岸までガーっと下って小さな橋を渡ってからまたガーッと登る。
登り切った先には北海道のような風景が広がっていた。12番のルートがこれである。
 
 

これまで走ったヨーロッパの国々に比べ、チェコという国はクルマがガンガン行き交うバイパス的道路と小さな集落を結ぶ生活道路が明確に分かれている印象を受けた。
サイクリングルートは専ら後者を選んでつなぎ合わせて構成されているので、まったく静かでのどかな道ばかりを走ることができる。これは感動ものであった。そしてこの旅のこのあとも、その後数回チェコを走る旅でもその感動を味わうこととなる。

Hlavatce の近く、池のほとりでお弁当


どの村にもかわいらしい教会がある
 
今日のラブリー教会シリーズ(家に飾りたくなる)
 
Dolni Bukovskoの町


 
平原ばかりだった風景もだんだん森を通る割合が多くなる。
森を抜ける気持ち良い林道はやがてフルボカに向かう川に合流する。
 
当初はCブヂェヨヴィツェまで走って2泊するつもりだったが、時間も押してきてこれから大きな町に入って宿を探すことを考えると億劫になってきた。
なのでその10数km手前の小さな町フルボカに宿を取り、CBには翌日入りすることと決めたのであった。
 
当時は、ネットで宿をがっつり予約していく今と違い、着いてから宿を探すスタイルだったので、このようなこともあったのである。
着いた町で方々見比べながら宿を選ぶのも楽しみのうちだったが、泊まろうとした町にぜんぜん空室がないという経験もこの先あまたあった。宿が確保できている気楽さもいいものだし、どちらがよかったのだろうか。
 
 
フルボカに着いてさあ宿探しだと思ってガイドブックを見たら「フルボカはけっこうな観光地で宿も高めで混んでいる」とある(あらかじめ読んでから来いよ俺氏…)。
そこで引き返して、フルボカの手前の集落Zamosti にあったPension Krivodaに投宿する。これはよい選択であったかも知れない。
外観はスパルタン社会主義な感じだが…

goo.gl



でも部屋はまあまあ。450Kr (この旅での最安宿)
 
野原、森、小さな村とチェコ風景基本3点セットがふんだんに盛り込まれたよいライドであった。
明日は大きな街に入る↓