Day13 ズノイモーミクロフ Znojmo - Mikulov
今日もオーストリア国境に並行する道を東に向かう。
目指すミクロフは、歴史的にも地理的にもチェコのモラヴィアというよりオーストリアに近い町である。
出発前にズノイモの街を一巡りして写真を撮りあるく。
やけに人出が多い、と思ったら今日は週末だった。街角では結婚式にも出くわしたりして、町もどことなく華やいだ雰囲気、
旧市街の外周を取り巻くのは、近代以降の帝国期につくられた新市街。これまたバロックからユーゲントシュティルの重厚な家並が続く。当時としてはなかなかの都会であったことが偲ばれる。
今日走るルートは、これまでに比べアップダウンや森も少なくなってくる。風景が開けてきた印象だ。
モラヴィア地方、とくに今日走る一帯はワインの名産地として名高い。景色の中にもだんだんぶどう畑が増えてくる。
畑で放し飼いになっていた豚ちゃんたち。黒豚の子どもは子犬みたいで可愛らしい。
畑の中をまっすぐ突っ切る鉄道が東に向かう最短ルートだ、ならばと線路に沿った道を辿ってみる。しかしこれはもっぱら農道でトラクターの轍も深く、生活道路としてはあまり顧みられてないルートのようだった。厳しいダートが続き、やめておけばよかったと後悔しながら進む。
途中の森でひと息ついて木漏れ日ランチ。
見晴らしのいい景色の彼方にミクロフの町が小さく見えてきた。進むにつれて少しずつそれは近づいてくる。
このあたりは国境スレスレでちょっと行くともうオーストリア。上から3番目の看板に「
CZ/A国境 」
着いたミクロフも丘の上の町。城門をくぐると小さな広場と背後にそびえるお城に迎えられる。
とりあえず入ったツーリストオフィスはスタッフがとても親切で手厚い歓迎を受け、なしくずしに宿も予約してもらえた。
泊まったのはHotel Templ。ルネッサンス、アールヌーヴォー様式の2棟の旧家をリノベートした宿。
泊まった部屋はアールヌーヴォー棟。
近所のレストランでばんめし。
いかにも肉って肉だ(五郎風)
部屋でモラヴィアのビールたちと乱取り稽古(スロバキアのも1本混じってる)。
明日は最後の走行日。