フルボカ・ナド・ヴルタヴォウ から チェスケ・ブデヨヴィツェ
そんなこんなでCBも近づいてきたが、もう昼下がりにさしかかりアンニュイな時間である。もはやこれからCBの街を見てからCクルムロフに向かうなどとは現実的ではなくなってきた。よって今日はCBに泊まることとする。
・Cブヂェヨヴィツェの町
CBに近づく。周辺の住宅街にはこんな自転車レーンが。歩行者とも分離されていて、老若男女かなりの数の自転車がぶんぶん通る。排ガスゼロのトロリーバス(わが国では50年以上前に姿を消した)が健在なところといい、この町の都市交通には見習うべきものがあると感じた。
旧市街に入るといきなり広場の広大さに圧倒される。
ところでBudejoviceのドイツ語名はBudweis。米国のビールブランド バドワイザーBudweiserの語源である。
中世以来のビール醸造の伝統を誇るこの町の名を、なんで米国のビール(しかも味はぜんぜん違う)が冠しているか、実は以下のような因縁がある。
アメリカ合衆国のバドワイザーは、両醸造所に無関係のドイツ系アメリカ人が、ビール名産地の「ブドヴァイス」にあやかろうと1876年に自らが販売するビールに「Budweiser」と命名した上でアメリカでの商標登録を行ったもので、当時すでに「ブドヴァイス」ブランドでの対米輸出を行っていた両醸造所と紛争状態となった。両醸造所と米バドワイザーを製造・販売するアンハイザー・ブッシュ社と1911年と1939年にチェコ側が北米大陸および米国保護領に限り商標権を放棄することで合意した。
しかしアンハイザー・ブッシュ社はその後もチェコ側に先んじて日本を含む各国で商標登録を行った上、ブジェヨヴィツェ・ブドヴァル国営会社を相手取ってチェコ産の「ブドヴァイス」ブランドビールの販売差し止め訴訟を起こし、現在も40か国以上で係争中である。さらにブドヴァル国営会社に対し商標権買収を提案したが、チェコ政府はブドヴァイゼルブランドの保持のため、この種の要求を全て拒否している。 (wikipedia)