メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

2017.11 ブロンプトンで大和街道を走った話

中部近畿ブロンプトン旅  Day4 
大和街道 伊賀上野から笠置まで

おととい走ってきた街道サイクリングの残りの区間を辿る日。

3泊した伊賀上野の街並みを改めて味わっていく。

 

 
忍者の街を自称するだけあって観光当局も忍者を雇用しており、朝は出勤する忍者を見かける。
 




 
 



上野の街を後に旧街道を辿る。
はじめは比較的クルマの多い国道を走らされるがやがて外れて静かな県道に入る。
しばらく行くと関西本線島ケ原駅

 
かつては宿場町として栄えた島ケ原だが、今は静かな小邑の佇まい。


 
町はずれで木津川の河原に降りるとちょっとした紅葉スポットが。誰もおらず風情を満喫する。
近くにはかつて密教の行者がこもって修行した行者堂があり名所となっている。
 

島ヶ原の先は小さな集落を結ぶ静かな道を辿る。旧大和街道である。


 

次の月ヶ瀬駅より先、クルマの多い国道163号を避けようとすると茶畑の中の細い道を行くしかない。アップダウンもけっこうある。


山を下ってきてふたたび木津川のほとりに。この先は橋を渡って木津川の南岸を並走する旧道をたどる…

 
…はずだったのだが、前月に近畿地方を襲った台風21号による道路の損壊がまだ復旧しておらず通行止めの看板が。そうなると交通量の多い国道を迂回せねばならず、まあ行けるんじゃないのとおっとり刀で入っていった。


 
路傍の石仏に無事通行できるよう祈る。
この先にもいくつか石仏があり、古くから神仏に祈りたくなるほど危険な交通路であったことが推察される。

 
もとより気軽に自転車で入れる道ではなかった雰囲気が漂いだす。
 
ついに崩落個所(写真右)に行き当たる。まず荷物、次に自転車を担いで通り抜けた。
ほっとするのも束の間...

 
竹やぶごと土砂が流出した箇所が。ふたたび荷物と自転車を担いで倒れた竹が折り重なって網のようになっているのを踏みつけながらそろりそろりと突破。こういう時リアの荷物がバックパックだと機動性が高くてよい。
 
 
ようやく難所を抜けだして人里も見えてきてほっとする。沈下橋で対岸に渡る。
 

 
対岸には静かな旧道がずっと続いていてほっと一息

 
木立に隠れて味のある藁葺きのお堂がひっそりと佇む
 
笠置集落に近づいてやれやれと思ったら...
 
 
笠置駅は川を挟んでちょっと下流の対岸にある。国道のトンネルを抜ければ近いがそれは避けたいので、旧道で峠を越えていくことに。

 
集落は山に張り付くような斜面に形成されていて、ちょっと勘弁してほしいぐらいの坂道から成っている。上のほうの家に住んでいる人は足腰が丈夫になるに違いない。
 
 
ひと山越えてようやく駅のある集落へ下りる。
 
 
鄙びた駅前通
 

 
ここで大和街道の旅は終わりとなる。
明日以降は滋賀県岐阜県を探索する算段であるので、これから近江八幡まで移動する。

 
まずは関西本線で、朝発った伊賀上野を通り越して柘植まで乗車。
客は少なくないのに2両編成となので座れず、しばし後端に立って展望を楽しむ。

 

 
柘植からは草津線に乗り換え。なつかしの115系(塗色が草色なのは草つながりだろうか)に乗って草津まで。
草津から2度の乗り換えでようやく近江八幡へ。ここで2泊する。

<<Day3 Day5 >>