大洲、そしてまた内子 Oozu - Uchiko
pt1から続く)内子から川沿いの静かな道をサイクリングしてわれわれは大洲の町に着いた。
大洲はお城を擁する城下町と、昭和の面影を残すレトロな街並みをツーリズムの主眼として、訪れる者を誘致するものである。
城の主であった大洲藩というとさほど知られるところではない.
町に入るとまずは城下町の面影薫る家並みに迎えられる。
この付近はおはなはん通りと名付けられている。
1966年にこの界隈で撮影ロケしたNHKの朝ドラのタイトルをいまだに冠しているのだ。近年修復してさらにこんなきれいな感じになったそうな。
さらに進むと昭和レトロ関係を担う一角、その名もポコペン横丁。
いろいろ食べもの屋やイベントでにぎわうらしいのだが、この日は何もやってなくて閑散としており、ポコペン感はなかった。
まあしかしあまたの琺瑯看板その他のレトロネタで個人的にはおおいに盛り上がった。
男はつらいよ第19作「寅次郎と殿様」(1977)は多くのシーンが大洲で撮影された。
この建物は劇中寅さんが逗留し、マドンナの真野響子と出会う場面の舞台となった旅館。現在は観光案内所になっている。
・大洲城を眺める(眺めただけ)
お城は大洲観光の主眼ではあるが、まあ自転車もあるし下から眺めるのみでよしとする。
お城というのは外側から眺めるのがもっとも壮大でよいということにしよう。だって中に入ったら天守閣とか見えないでしょ。
橋を渡った対岸はのちの鉄道開通後の世にJR伊予大洲駅を中心に発展した商業地区である。
この界隈の商店街も昭和の記憶が見え隠れするよい雰囲気であった。
伊予の小京都を名乗ってはいるが、内子に比すれば街並みもレトロ界隈も中途半端に観光に媚びた感は否めず、多くを語らず重厚な街並みが黙って鎮座し訪れる者を魅了する内子は偉大であると感じたのだった。
事前では大洲に一泊することも考えたのだが,あまりよさそうな宿もなく、内子からの日帰りで訪れるのが最適解であると思われた。
というわけで伊予大洲駅からみきゃん号で内子に戻る
・C12のストーリー
内子駅前に保存展示されているC12 231。1939年製。
車歴を調べるとそのほとんどを宮城県と福島県で過ごしたのち、廃車になる直前の期間をここ愛媛に来て過ごしたとある。
さらに会津若松機関区所属時代には旧日中線(福島県喜多方〜会津熱塩)ではたらいていたとありより親近感を感じた。現在旧熱塩駅には当時の客車と除雪車が保存されているが、このC12が加わっていたらと思わずにはいられない。あっちは屋根もあるし。おいでよ。
車歴を調べるとそのほとんどを宮城県と福島県で過ごしたのち、廃車になる直前の期間をここ愛媛に来て過ごしたとある。
さらに会津若松機関区所属時代には旧日中線(福島県喜多方〜会津熱塩)ではたらいていたとありより親近感を感じた。現在旧熱塩駅には当時の客車と除雪車が保存されているが、このC12が加わっていたらと思わずにはいられない。あっちは屋根もあるし。おいでよ。
・内子の街並みふたたび
夕暮れどきの内子の街をポタリングpt2。
豊かな街のひとびとの娯楽の場だった。レストアされた現在もイベントスペースとして使われている。
もと映画館の旭館。これも解体を免れて近年レストアされた。
平日の夕方は観光客も殆どおらずひっそりとした空気が流れていた。
・ドイツ料理で乾杯
旧家を改造したドイツ料理店 Zum schwarzen Keilerで本場のビールと肉で乾杯(その後近隣に移転)。店主はドイツ人。
内子は独ローテンブルク o. d. タウバーの姉妹都市でもある。
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