メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

2017.11 ブロンプトンを飛行機に乗せて亀山に着いた話

2017.11 中部近畿ブロンプトン旅 

Day1 Prologue
2017年、ブロンプトンで旅する面白さと飛行機輪行の気軽さにすっかり病みつきになったわたしは1 月に台湾、2月に千葉茨城、3月に愛知から静岡と破竹の勢いで旅している。ならば勢いで冬になる 前に返す刃でもうひと旅しておくかと11月に近畿への旅を思い立った。
今回の旅程は、

1. 以前から行きたいと考えていた旧大和街道と奈良の古道。拠点は伊賀上野。 
2. 近江八幡を拠点に旧中山道沿いの街並み、 
3. 岐阜に移動して長良川鉄道沿いに郡上八幡から美濃 

という三層構造から成り、各々旧街道とその道筋の古い街並みを目標としたものだ。 
文化財や観光資源として保存整備されている町はまだしも、古い家が取り壊されて新興住宅地のような今風の住宅に建て替えられて景観がぶち壊しになっていく様を方々で目にするようになった昨今、残された街並みを今のうちに見ておこうという心情だ。

いっぺん京都府まで西に進んでおきながらまた戻ってくるというのは非効率であるが、名古屋空港に 着いてまた名古屋に戻ってくるという設計上やむを得ないことであった。先に大阪に飛んでから走り 始めればいいのだが、名古屋発着の方が航空運賃が安いというのが主な理由である。




Day1 山形から名古屋空港経由で亀山へ

Day2 大和街道沿いに伊賀上野まで

Day3 輪行で奈良へ。上つ道と横大道を辿って橿原今井町まで。輪行伊賀上野へ。

Day4 大和街道続き、笠置まで。輪行近江八幡へ。

Day5 近江八幡から西の湖を経て安土、八日市まで。

Day6 輪行で長浜へ。市街観光ののち岐阜まで輪行

Day7 美濃白鳥まで輪行長良川沿いに郡上八幡を経て美並町木尾まで。輪行で岐阜に戻る。

Day8 美並まで輪行長良川沿いの続きを美濃まで。岐阜に戻る。

Day9 名古屋経由、小牧空港から山形へ。


Day1 亀山まで Arriving Kameyama


 いつものようにIKEAのDimpaバッグに入れたブロンプトンを従価料金50円払って手渡し扱いにしてもらうと「自転車用のケースもございますが」と奥の方から立派なプラダン製輪行ケースを出してきてくれて驚いた。ここまでしなくても大丈夫なのだけれどせっかく出してきてくれたんだし大げさだけど袋ごとこれに入れてもらう。

 このようなサービスの存在は初めて知ったのだが;

山形空港はじめFDA就航の空港に一つ以上常備 

・山形発FDAの名古屋便、札幌便ともに利用可

でも予約はできない  (2018春現在、事前に連絡すればできるようになった

ということである。これはすばらしいシステムであるので山形県民のみならず中京圏のサイクリストはぜひ利用し、山形に自転車を持ち込んで休暇を楽しんでもらいたいものだと思った。

(その後JAL等の他キャリアも同様のサービスを始めた模様)


 空港から名古屋駅までリムジンバスに乗る(通常20分ちょっとで着くが高速道工事のため40分以上かかった)。

 空港バス降車場は名古屋駅東口で、近鉄名鉄の乗り場に近い方だ。わたしがこれから利用しようとしているJRのホームは地下道を延々くぐって反対側、しかも関西本線はいちばん遠いプラットホームでありずいぶんしんどい。

小牧空港から来て名古屋駅から先を鉄道で輪行すると考えるなら近鉄名鉄を利用したほうがラクであるということをわたしは学習したのである。

  乗り込んだ関西本線の快速電車は果せるかな2両編成で座れないぐらい混み合っている。こんなに乗るのになんで車両をケチって2両なんだ面白くない(途中から座れたけど)。亀山までは70分の乗車である。(先の台風の被害で亀山から柘植までの区間は未だに不通で代行バス運行になっていた)



 亀山はお城を擁する城下町かつ東海道の宿場町であったが、亀山城は現存せず、宿場町の風情も一部に残るのみで大しておもしろくない。ちょっと立ち寄るにとどめ、明日行く関宿に期待して宿に向かう。



亀山宿からの一里塚。この旅の一里塚でもあるので記念撮影


 カンデオホテル亀山、と言っても亀山より隣の関駅の方が近い。高速のインターの近くにぽつんと建っており向かいのコンビニ以外何もない。




東北にはまだ進出していないいないカンデオチェーン、初めて泊まったのだが大浴場にサウナもあり、朝食もなかなかよかった。


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