Nara - Kashihara (Day trip from Iga-Ueno)
伊賀上野から先の旅程は、まず大和街道の続きを走り、次の日は奈良方面へと考えていた。
しかし奈良の宿を検索してみるとどうしたことか、ホステルみたいなのを除いてホテルも旅館もどこもきっちり満室で空きがないのである。さすが世界的観光地おそるべし。
そこで奈良周辺に泊まるのはあきらめて、まずは日帰りで奈良周辺を走り、次の日に移動がてら大和街道の残りを走ろうと作戦を変更する。
であるのでどうにもパッとしない宿ではあるが伊賀上野のホテルに連泊することにした。
中心街から3km離れた町外れにあるJR伊賀上野駅まで自走して輪行。
加茂までの30分は空いていた。
JR櫻井線が並行しだすと落ち着いた旧街道の雰囲気が出てきてほっとする。クルマは並行する国道を流れるのでしずかで走りやすい。
帯解、蔵之庄、櫟本と、道沿いに古い商家や土蔵が並ぶ町を抜けて走る
この道は江戸時代に整備された街道で、いにしえの上ツ道は幅40mぐらいある大ハイウェイだったそうな。
丹波市町。木造のアーケードはかつて朝市の類に使われていたらしい。
ペースを上げたため街ごとにゆっくり味わえなかったのが残念
三輪周辺も古い家並みが続く
やがて着く桜井で交差する、東西に走る古道の跡「横大路」を辿って西へ向かう。
上ツ道と並行する古道「下ツ道」と横大路の交差点
『今井町(いまいちょう)は奈良県橿原市にあり、一向宗派今井御坊の寺内町として発展した町です。寺内町とは寺院を中心として形成された城塞都市のことで、今井町は寺院が武装化していた戦国時代の要塞都市の姿をも色濃く残し、極めて貴重で重要な町として世界的にも注目を集めています。 近鉄大和八木駅の西側に位置する東西600m、南北310mの小さな区域には、町内の民家およそ760軒のうち8割近くが江戸時代から残る伝統的建造物で、うち9件12棟が国の重要文化財、3件11棟が県文化財、5件6棟が市文化財に指定されています。』 サイト「一路一会」より
今日一日の街並み探索を締めくくるにふさわしいクオリティと密度の家並みは圧巻。
夕間暮れどきで観光客もまばらでゆっくりと風情を味わえた。