メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

2017 ブロンプトンで奈良から橿原まで走った話

2017.11 中部近畿ブロンプトン旅 Day3
奈良~橿原(伊賀上野から日帰り)

Nara - Kashihara (Day trip from Iga-Ueno)


伊賀上野から先の旅程は、まず大和街道の続きを走り、次の日は奈良方面へと考えていた。

しかし奈良の宿を検索してみるとどうしたことか、ホステルみたいなのを除いてホテルも旅館もどこもきっちり満室で空きがないのである。さすが世界的観光地おそるべし。


そこで奈良周辺に泊まるのはあきらめて、まずは日帰りで奈良周辺を走り、次の日に移動がてら大和街道の残りを走ろうと作戦を変更する。

であるのでどうにもパッとしない宿ではあるが伊賀上野のホテルに連泊することにした。


中心街から3km離れた町外れにあるJR伊賀上野駅まで自走して輪行



ここも味のある駅舎



加茂までの30分は空いていた。

加茂といえば修学旅行で行った浄瑠璃寺の最寄駅として記憶にある。だからのどかな山里を想像していたら駅前に高層マンションがぼこぼこ建っていて驚いた。このあたりはもはや京阪圏のベッドタウンなのだ。ここで乗り換えた奈良行きも結構混んでいた。



世界的観光地だしとりあえず駅の記念写真だけ撮る


きょうは飛鳥時代に整備された街道のひとつ、平城京から南に下り、現在の桜井市までを結ぶ上ツ道に沿った道筋を辿る。


奈良駅から通称なら町に至る観光地区にうっかり突入してしまったがごちゃごちゃ人だらけだし足早に通り過ぎる(なので奈良公園だの東大寺だのお定番コースはパス)。


JR櫻井線が並行しだすと落ち着いた旧街道の雰囲気が出てきてほっとする。クルマは並行する国道を流れるのでしずかで走りやすい。


帯解、蔵之庄、櫟本と、道沿いに古い商家や土蔵が並ぶ町を抜けて走る


この道は江戸時代に整備された街道で、いにしえの上ツ道は幅40mぐらいある大ハイウェイだったそうな。


丹波市町。木造のアーケードはかつて朝市の類に使われていたらしい。


天理教の総本山タウン天理は信者詰所と称するホテルのような施設がすごい数立ち並んでおり驚く(画像なし)。

この辺りから今日の最終目的地である今井町に着くため急ぎ足となり写真が少なくなる。


ペースを上げたため街ごとにゆっくり味わえなかったのが残念



日本最古と言われる三輪の大神神社のレトロな門前町。参拝は省略。


三輪周辺も古い家並みが続く


やがて着く桜井で交差する、東西に走る古道の跡「横大路」を辿って西へ向かう。


上ツ道と並行する古道「下ツ道」と横大路の交差点


今日のゴール、橿原市今井町に到着。


今井町(いまいちょう)は奈良県橿原市にあり、一向宗派今井御坊の寺内町として発展した町です。寺内町とは寺院を中心として形成された城塞都市のことで、今井町は寺院が武装化していた戦国時代の要塞都市の姿をも色濃く残し、極めて貴重で重要な町として世界的にも注目を集めています。 近鉄大和八木駅の西側に位置する東西600m、南北310mの小さな区域には、町内の民家およそ760軒のうち8割近くが江戸時代から残る伝統的建造物で、うち9件12棟が国の重要文化財、3件11棟が県文化財、5件6棟が市文化財に指定されています。』   サイト「一路一会」より


今日一日の街並み探索を締めくくるにふさわしいクオリティと密度の家並みは圧巻。

夕間暮れどきで観光客もまばらでゆっくりと風情を味わえた。







帰りは橿原から近鉄大阪線伊賀神戸、乗り換えて伊賀鉄道で上野市へ戻る。クロスシートの私鉄特急にこころ弾む山形県民だった




明日は大和街道の残りの部分をサイクリング


<< Day2       Day4 >>