総論
前年のエストニア・ラトビアの旅は、サイクリングルートといいつつダートの区間が多く、サス付きMTBといえどもなかなかにワイルドなものであった。なので今回はきちんと整備されたサイクリングロードを使ってラクな旅をしてみたいと思った次第である。
となると自転車先進国ドイツはどうだろう。調べてみるとドイツ南部は森の中を小さな川が網の目のように流れており、そのそれぞれに沿ってサイクリングロードが整備されているようだ。
川沿いならそれほど起伏もないだろうし(注1)、先進国とあらば自転車道もさぞかし立派に舗装されているだろうし(注2)、一日の移動距離も長めでOKだろう(注3)と大船に乗ったつもりで旅程を組んだ。
加えて、ドイツといえば10代の頃から好きな作家であるヘルマン・ヘッセゆかりの地を訪ねたいともかねてから考えていたので、エンツ川沿いの道を辿ってその故郷であるカルプ、「車輪の下」の舞台マウルブロンにも足を向ける。
注1:そんなことはなかった
注2:そうでもなかった
注3:そんなことはなかった
今回の相棒 Airnimal Rhino
英国エアニマル社製のこのモデル、発売当初は「ダートでダウンヒルできる折りたたみ小径MTB」というコンセプトで売り出した。しかし欧米のユーザーからはツーリング車向きとして評判となり、それに合わせてその後ドロップハンドルのモデルが作られているほどだ。
リアキャリアはDAHON製のものがちょうど寸法が合ったので装着。
フルサス、太いタイヤ(2.0に換装)、ローのギア比1以下の激坂仕様、どんな荒地もOKなBBの高さと確かに登山道でも走れそうなヘビーデューティぶり。
行く前はさすがにドイツにこれはオーバースペックかなと思い、BD−1(Birdy)にしようかとも考えた。しかし実際には随所でダートや林道に出くわすこととなったし、何より旧市街の石畳を楽勝で走り抜けられるので、適材であったといえる。
Day1- 2 Düsseldorf
Day3 -(train)- Vaihingen an der Enz - Ötisheim (エンツ川)
Day4 - Maulbronn - Calw
Day5 - Altensteig (Berneck)(ナゴルト川)
Day6 - Freudenstadt
Day7 - Gengenbach (キンツィヒ川)
Day8 Gengenbach
Day9 - Obernai (FR)(ライン川)
Day10- Molsheim
Day11 Molsheim
Day12 -Niederviller (マルヌ運河)
Day13 -Sarguemines
Day14 -Schwemlingen (DE) (ザール川)
Day15 -Trier (モーゼル川)
Day16 -(train)- Düsseldorf
Day1-2 >>