Day6 シドムンからティルタガンガ Sidemen - Tirtta Gangga
前の日のおはなし↓
バリ島の旅も終盤に近づいてきた。さらに西に針路をすすめ、今日の宿営地ティルタガンガを目指す。
前半遠回りしてMuncanを通っているのは、前の日に下ってきたSerat からの道をふたたび戻るのを潔しとしなかったためである。
目覚めてみればよい天気だ。
ベランダから打ち眺むれば、棚田と山のパノラマがどーんと広がる。
朝ごはんはトーストとオムレツ、フルーツ盛り合わせ。
もっとこう…あるだろう、という感じだが、生搾りのマンゴジュースがおいしいのでよしとする。
それにしても素晴らしい立地と宿だった。一泊だけで去るのはもったいない。
今度来ることがあったらギターと本と机と椅子を持参して1週間ぐらい滞在したいと思った。名残を惜しみつつだらだらと支度する。
とはいえ陽が高くなってくると暑い。昼間エアコンのない部屋の中にいるのはちょっとつらいかもしれないな。
シドムンからまた丘の上の道へうんせか登っていく。
眺めはこれまた素晴らしい。扇形に広がる棚田はあたかも巨大なスタジアムのようだ。
やがて昨日も通ったMuncanの町に着く。ここからは丘の稜線の道をたどるなだらかな道だ。
ワルンでひるめし。
小さい女の子たちが「はろー」とかいってキャッキャウフフしているのでカメラを向けたら、きゃーとかはずかしがって隠れてしまった。
シャイなガールズ
その先もしばらくのどかな農村風景が続いたあと、椰子だかなんだかのプランテーションの中を行く道となる。じわじわ登り坂だが木陰が続くので気持ちが良い。
ここからティルタガンガに最短で向かう道に入るつもりが、分岐点を見落としてだらだら下り、思いもよらぬ低地の町に着いてしまった。そこからティルタガンガまで登り直しを余儀なくされる。今度はまっすぐな直登ロードだ。
加えて今日はずいぶん暑い。熱帯の8月だから当たり前なのだが今日は特にしんどい。
今日の宿営地、ティルタガンガの名は「ガンジス川の水」という意味だそうだ。
インドネシア統一直前の1946年、この辺りを納めていたローカル王様が、「なんか水湧いてて眺めいいし、ここに別荘作ろう」といって作った。
王族の手を離れたあと、池や湧水をあしらった庭園は一般に開放され、今では観光客が池の鯉に餌をやったり、付近の棚田の風景を愛でたりする観光名所になっている。
町外れに点在する宿の中からよさそうなところに投宿する。
この宿も棚田を望む高台にある。
バンガローも昨日のシドムンの宿ほどではないがまあまあの居心地。