2018 チェコ・ドイツ・ポーランド ブロンプトンふたり旅 CZ/DE/PL Day9
ツィッタウからフラデク・ナド・ニソウまで
Zittau - Hradek nad Nisou
今日のハイライト:
・「木組み造り街道」の街並みポタリング
・ツィッタウ狭軌鉄道のSL (見るだけ)
・森を抜けてチェコに入る自転車道
前回2014年にドイツを旅した際、「ドイツ木組み造り街道 (Deutsche Fachwerkstrasse)」という (わりと地味な) 観光ルートがあることを知った。
木組み造りの伝統家屋がよく保存された国内98の町村を選んで、それらを繋ぐいくつかの周遊ルートが、ドイツ全土のいくつかのブロックごとに設定されている。それらのひとつがここオーバーラウジッツ地域にも存在する。
www.deutsche-fachwerkstrasse.de
前回のドイツ旅でシュヴァルツヴァルト地方を訪ねた際に、その美しさに感銘を受けたいくつかの町もそのルートのひとつに含まれていた。
あのようなドイツの家並みをふたたびぜひ見てみたいと思っていたので、今回ここオーバーラウジッツ地方のルートをも回ってみたいと思ったのだった。
この地域の木組み造り街道は112㎞の周回ルートになってはいるが、まあそれはクルマでの周遊を想定したものと察せられる。
お気軽自転車ツアラーのわれわれとしては、ツィッタウを起点にいくつかの村をめぐって走り、適当なところで切り上げて輪行で戻ろうという計画にした。
そのあとツィッタウから川沿いの自転車道を辿りチェコに入り、宿を取ってあるフラデク.n. ニソウまで走るというのが本日の道程である。
ツイッタウの広場のさわやかな朝
この街もイタリア風の市庁舎(左)はじめ美しい建築が残るが、ゲルリッツのあとだといささか
インパクトが足りず、さほど写真撮ってない。ツィッタウとしてはいささか
不本意であろう。
宿近くのかっこいいお屋敷
これも
ツイッタウ市街を出て、上り坂の車道を我慢してしばらく行った末に脇道に入る。登った先に広がる
プラトーは、北海道のような広大な風景だった。
ベンチ脇の石碑には「人生とはすなわち希望 」(意訳)とある
木組み街道最初の村、ミッテルヘアヴィヒスドルフ。
この小川に沿った道路を辿って、オー
ダーヴィッツ~アイバウ~ノイガースドルフと、沿道の村から村へ走っていった。
オー
ダーヴィッツより先は木組み街道をショートカットする行程だが、まあいい道だったし伝統家屋も随所に見られたのでよしとする。
いずれの村でも、伝統家屋は小さな集落内に散在する形になっている。
以前訪れたシュヴァルツバルトの木組み街道の町がまるごと伝統家屋クラスタになっていたのに比べるといささかインパクトは少ない感じではある。
それでも各々の家は十分美しい。
そろそろ今日のサイクリングも切り上げる頃合いだ。
アイバウからは鉄道駅のあるノイガースドルフに向かう。
地図で見るとノイガースドルフの町の中に国境が通っており、町の一部が
チェコ領フィリポフとして切り取られた形になっているのが興味深い。どんないきさつでこんな中途半端なところで街を分けたのだろう。
来た列車は
ドレスデン始発だった(急いでいたので写真無し)。これは
ドレスデンーゲルリッツーツィッタウを結ぶ線路の三角形ABCの線分ACに当たる。
ツィッタウに到着。
南方の保養地ヨンスドルフとオイビンに向かうY字型の路線で、開通は1890年、現在は観光鉄道として
蒸気機関車を運行している。
運よく列車が到着する時間に当たったのでしばし
撮り鉄タイムとなる。
軌間は750㎜と、かつて日本の田舎の
軽便鉄道(762mm)より狭いが、
車両は堂々たる5軸のSLや食堂車など、標準軌並みの陣容で迫力がある。
乗車しての旅は叶わなかったがまあ動画でも見てください。
ツィッタウの宿に預けてあった荷物を受け取って
ブロンプトンに積み、今宵の泊地である
チェコのフラデク・ナド・ニソウに向かう。
森を抜けるとフラデク・n・Nの町に入る。小さな広場を擁する静かな田舎町だ。
街外れの静かな住宅街にあり、裏手の木立の小鳥の声が絶えずきこえる部屋でのんびり休める。
ツィッタウ
狭軌鉄道の走行動画はこちらでじっくりどうぞ。