プラハからウスティ・ナド・ラベムまで
Praha - Krarupy n. V - Usti nad Labem
予期せぬアクシデントのためいろいろ疲労困憊の走行一日目。
プラハで予約していたホテル(ホリデイイン)のまさかのオーバーブッキングのため不承不承泊まらされたHotel Avionだが、朝食バイキングはまあまあだった。ガッツリ食べていく。
エアコンはない。陽が昇るにつれだんだん暑くなってくるなか荷物をまとめて出発。
約束した時間にホリデイインの迎えのクルマが来る。
帰国前夜にも予約してあるので、自転車と旅の荷物(おのおのバックパックとフロントバッグ各1)以外のもろもろをホリデイインに預ける。
最寄り(約20km)の鉄道駅、クラルピー・ナド・ヴルタボウまで定額タクシー(800Kr)を呼んで輪行。
クラルピーからは、7年前の旅のゴールであるリトミェジュリツェに向かい、そこから走り出したかったのだが、直通の路線は無いので最寄りのボフショヴィツェを目指す(実はこれは調査不足で、手前のロウトニツェからリトミェルジツェをつなぐローカル線があった)。ここまで写真なし。
写真はボフショヴィツェで下車したところから。
リトムニェルジツェに向かう道はほどなく7年前にも訪れたテレジンを通る。
18世紀にオーストリアハンガリー帝国が築いた要塞をナチスが転用した、悪名高い強制収容所跡。
ここに送り込まれたユダヤ人ほか14万人のうち3万余が死亡、9万弱がアウシュヴィッツほかの絶滅収容所に送られた。
さてこの先でわりとちょっとした大事件。
テレジンからリトムニェジツェに向かう途中、ゴルフ場の中を抜けるダートの道で、ふと気が付けばハンドルバーにスマホアダプタで付けていたわがiPhoneが無い!
砂利ダートの振動でアダプタが緩んで落としたことに気が付かなかったのだ。(ガタガタと音もすごかったので落とした音も聞こえなかった)
最後に画面で地図を確認した地点から落としたことに気が付いた地点までは1kmちょい。 家人とふたりでその間を何往復も探し、だれか拾って届けたんじゃないかとゴルフ場のレストハウスに尋ねたりまでしたが見当たらない。
まあ画面ロックかけてあるし、もし邪な心を持った輩にパクられても中は見ることはできない。
諦めてとりあえず今日の旅程のを前に進めることにしてリトムニェジツェに向かう。
リトムニェルジツェは7年前の秋に訪れた際に3泊滞在した。そのときは静かで心地よい街だった印象があったが、いま訪れてみると広場はクルマだらけだしなんだかゴチャゴチャした感じでなんか違う。飲みものを買ってちょっと休憩したのみで先に進む。(写真もなし)
7年前の続き、ヴルタヴァ川沿いの自転車道を辿る。
リトム二ェジツェの先は河岸まで迫った森の中を行く区間がしばらく続き、iphoneショックに打ちひしがれた心も小鳥の声に癒される。
癒されてる人
家人も快走
リトムニェジツェから30㎞弱でウスティ・ナド・ラベムに到着。
予約した宿は河岸近くの中心街から1㎞ちょっと登った丘の上にある。
この丘がこれまたけっこうな坂で、宿の直前など自転車は押さないと登れない。
河岸段丘おそるべし。
丘のてっぺん、右手の家が今日の宿 Podkrovi na Kralovo Vysine。
外見はくすんでいるが…
部屋はきれいですこぶる快適。一泊40.5€。
オーナーはいい人で、日曜で近所のスーパーも閉まっているしとちょっと離れた雑貨屋までクルマで買い出しに連れて行ってくれた。
いろいろあってたいへんな一日だったのでどっと疲れたので、ばんめしはすぐ近所のインド料理屋に入る。
チェコ最初の外メシがインドかよ、という意見もあろうが、これがけっこうおいしかったのである。
写真はマンゴラッシーとビリヤニ、あと写真ないけどティッカマサラ。
とりあえずドコモのカスタマーサービスに架電して紛失届け。
・ドコモゴールドカード会員なので紛失保障制度(10万円まで)が使える
・電話で届け出れば現地のポリスレポート等は不要
とのことですこし気がラクになる。
写真などは前日までの分はクラウドに上げてあってセーフだし、さらにApple IDを通して中のデータにアクセスできないように手続きしたのでとりあえずはよしとする。
(その後帰国してから正式に手続きした結果、つつがなくiPhone8plus128GB(税込10万ちょい)を、ちょい部分の自己負担のみで補償してもらえた。失くしたのは6plus64GBだったから結果的にはトクになったわけで、人生万事塞翁が馬である。)