メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

2005 ベトナム・メコンデルタの旅 Day5Cantho

 

ソクチャン - カントー(Day5) 

 Soc Trang - Cần Thơ - Long Xuyen

今日向かうのはカントーメコンデルタのど真ん中に位置し、規模も最大の街だ。

ソクチャンからまっすぐ伸びる国道をたどれば何の迷いもなく着けるのだが、前述のごとく主要国道は大型中型小型のクルマが荒ぶりせめぎ合う修羅の道だ。ここは少々遠回りになるが川沿いの地方道をたどってカントーに向かいたい。

ソクチャン市街から抜け出すにはどうしてもしばらくは国道を通らなければならない。しばしクレイジーな交通を堪え忍ぶがなんか路肩が工事中でクレイジートラフィックに巻き込まれることを余儀なくされる。こ。これはたまらん。カントーまでこの道で行ったら命がいくつあっても足らん。

川の方向に分かれる地方道に入ってホッとする。まずはケサッKe Sach という町を目指す。水路に沿って田んぼと農家が広がるメロウな風景だ。

すっかりレイドバックしてケサッに着き、食堂でヒティウを食べて人心地付く。

さてここからの先、北に向かう道は(この時持っていた大まかな)地図には出ているがどの道かわからない。ガソリンスタンドで訊いてみたが、そこにいた店員と客5名全員が「カントーに行くんなら西に向かってガーバイという町から国道に入れ」という主張で一致した。埒が開かないが、なるほどよく考えてみれば地元の人は最短最速のルートが当然だと考えていて、わざわざ田舎道で遠回りするという発想が無いのだ。

これは北に向かうと推測されるのは簡易舗装の二輪しか走れないような道だ。ここっからはソクチャンに来る時に渡ったバサック川沿いの村 An Lac Thon に出て、そこから川沿いに行けば自動的にカントーに着く。楽勝、のはずだったのだが。

道はどんどんワイルドになるが一向にバサック川に辿り着く気配がない。のちの時世ならオンラインマップで一発でオリエンテーションがつくが、この時はろくな地図もなかったしランドマークになるものは何もない。川を目指して走っていたつもりが知らず知らず針路が西にズレていってしまったのだった。

 

次第に家や商店が多くなってきて街に近づいてきた感じになってきた。そして賑やかな街に入り大きな道路に合流した。ソクチャンから60kmちょっと走ったからここがカントーだろうやれやれ。

しかしその町はカントーではなく、ケサッで地元民が言っていたガーバイの町だった。そしてそこに立っていた「Can Tho 31km」の標識を目にしてわたしは思わずへなへなとしゃがみ込んだ。

ええ行きますよ国道で、あと31km、行けばいいんでしょ、と投げやりな態度となり、国道のクレイジートラフィックに身を投じる。

国道沿いの道標、「カントー31km」から5km走ったところにまた「カントー31km」のが立っていて「進んでねえじゃん!」と凶眼化したが、そこから3kmばかり先には「カントー20km」が立っていて何だかよくわからない。心を無にしてクレイジーパンパカトラフィックの修羅をひたすら漕ぎ進む。

バスやトラックに混じってよく目にするのが、ツーリストを乗せたミニバスだ。あれに乗せられて暴走追い抜き命がけカーアクションを味わうのはどんな地獄だろうと思う。自転車でよかったとつくづく感じる。

 

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交通の激しい国道1号線を避けて、こんな街が点在するのどかな道を進めばカントーに着くはずだったが...

 

 
 

途中で道を間違えてなんだかよくわからない方へ。結局国道1号に戻ってしまい2倍以上の距離を走る羽目に

 

 

 

カントーのHoa Binh Hotel

 

 

 

25USD

 

 

 

道すがらこんな食堂でフォーなどを食す

 

 

 

メインルートを避けて走るのでダートも多い

 

 

 

 

しかし砂を敷かれるとほんとに困るのよ

 

 

 

 

泊まったのはDong Xuyen Hotel 

 

 

 

朝からフォー全部乗せ

 

 

 

 

部屋から街を見下ろす

 

 

 

ムダに広い部屋。25だか30USD

 

 

 
 

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