メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

day3 宮古島2 平良-池間島

今日は島の北部に向かう。交通のメインは半島の真ん中を走る県道だが、それは避け、海岸を走る農道を行く。左に海、右手にサトウキビ畑。車も来ず爽快だ。

 

池間島はこれまた大きな橋(全長約1500㍍)で渡れる。クルマではあっという間だろうが自転車なら橋の上から思う存分海の色と眺めを楽しめてよい。

島の周囲は12kmというが道路はもっと短い。港の集落以外には人家もなく、サトウキビ畑が続く広大な風景だ。

 

午前中は晴れていたが島に着いたあたりから怪しい雲行きとなる。島一周道路を走っている途中でとうとうスコールが来た。すごい勢いだ。もう、痛いんですよ、雨が。思わずサトウキビ畑に潜り込み、生い茂る葉で雨を防ぐ。10分もしゃがんでいるうち雨は止んだ。

 

最果て感を満喫し、再び橋を渡る。「すむばり食堂」なる店でタコ・アサリ入りそばを食べる。うまい。

脇道に入り、西平安名崎へ。この細長い岬には風力発電の巨大な風車が並んでいる。近寄るとぼわんぶわんとプロペラが風を切る音がちょっと怖い。外れてこっちに飛んできたりしないのか。

あたりには人もおらず、海がきれいで気持ちよさそうだったのでひと泳ぎする。

 

帰りは半島の東側を通っていく。島尻という集落近くにはマングローブの群落があって遊歩道がつくられ、ちょっとした熱帯雨林気分が味わえる。

 

どうやら台風が来ていたらしかった。

夜になると本格的暴風雨となるが、そのなかそとに食事しに行きたい。で、ホテルのすぐ近くの居酒屋に行こうとしたのだが、5メートルも歩かないうちにずぶ濡れとなる。

そればかりか強い風に吹かれて急激に体温が奪われ、歯がガチガチ鳴るほどの寒さ!に襲われた。

息も絶え絶えにホテルに戻り、熱いシャワーを浴びるが歯が鳴る震えはなかなか収まらない。バスタブにお湯を張って温まり、ようやく救われた。マジで死ぬかと思ったよー。

おそるべし、本場の台風。