メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

2009 チェコ・ボヘミア地方自転車旅 introduction

はじめに
 

2009年当時の勤め先は、長い休みが取れるのはもっぱら冬の1〜2月だった。それを活用してこれまでもっぱら乾季の東南アジアを旅してきたわたしであった。

しかしその後じわじわと権謀術数と詭弁を弄した結果、秋にも長めの休みを取ることに成功したのである。

そこで8年ぶりにヨーロッパに出かけることにした。以前に計画しながら未遂となっていたチェコ自転車旅を実行する時が来たのである。

初めてのチェコボヘミア南部~モラヴィア地方。チェスキー・クルムロフはじめ観光客に人気の美しい町が連なり、風景も明媚な地域であり、チェコの自転車旅ルートとしてももっともポピュラーな地域といえる。


この国は、クルマの少ない田舎道や裏道をつないだサイクリングルートで全国を旅行できるシステムが整備されている。中でも「Praha - Wien Greenway」は有名であり、今回の旅でもこのルートを何度か通過した。
絵本のような風景、安くて心地よい宿、おいしい食事、安くてうまいワインとビール。人生と旅に重要なものがすべてある。以後わたしがチェコにはまるきっかけとなった記念すべき旅であった。

 

初めて走る国、ルート作成にあたっては、ロンリープラネット等のガイドブックはもちろんだが、大いに参考になったのが、現地のサイクリングツアー業者のウェブサイトに載っている旅程表である。

その手のツアーの行程は、極力自転車向きの静かな道を選んで組まれており、加えてガイドブックに出ていない町や宿のある町などの情報も役に立つ。

このあと毎年チェコ及び周辺諸国の旅に出かける際も、そういった業者による旅程を参考にする部分が多かった。

例↓

www.myczechrepublic.com

自転車は当時の汎用車であり乗りなれたKHS F-20。

しかし20インチのサス無し小径車は、旧市街の石畳やダートの田舎道も多いチェコの旅にはいささか不向きと感じることもあったりなかったり。

 

それでは2009年チェコボヘミア折りたたみ自転車の旅日記をどうぞ。

かつてBloggerに書いた記事を2023年にほぼ全面的に書き直し、写真もよりよい状態のものに差し替えたリマスターVer. となっています。

 

旅程

Day1 

mellowyallow.hatenablog.com

Day2 鉄道でターボルTaborに輪行

Day3 フルボカ・ナド・ヴルタヴォウHluboka nad Vltavouまで 62km

Day4 チェスケ・ブヂェヨヴィツェCeske Budejowice まで 20km

Day5 チェスキー・クルムロフCesky Klumlovまで 30km

Day6 チェスキー・クルムロフ

Day7 トジェボニュ Trebonまで 60km

Day8 トジェボニュ周辺ポタリング 30km

Day9 インドルヂフーフ・フラデツJindrichuv Hradecまで 40km

Day10 スラヴォニツェSlavoniceまで53km

Day11 ヴラノフ・ナド・ディイVranov nad Dyjiまで58km(オーストリアプチ旅6km含む)

Day12 ズノイモZnojmoまで32km

Day13 ミクロフMikulovまで63km

Day14 ヴァルチツェValtice経由ブヂェツラフBreclavまで31km ⇒鉄道でプラハ輪行

Day15 プラハ市街観光 ⇒ 帰国