メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

チェコ ボヘミア地方 2009 Day1

まえがきはこちら↓

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8年ぶりのヨーロッパの旅。

着陸が近くなり、雲の切れ目からボヘミアの平原が見えてくると、ああまた来たのだなあヨーロッパ、と感慨が湧き出ずる。

 

夕方、プラハはルズィニェ*空港によっこらしょと到着。

到着ロビーの係員のおねえちゃんがずビーーーと凄まじい音を立ててハナをかむのを見て、欧州に来たことを実感する。久々なのでつい油断してうっかり空港内の手数料の高い窓口で両替してしまい5%取られたりして、思わず気を引き締める。

*その後2012年にヴァーツラフ・ハヴェル空港に改称

 

折りたたみKHS号をセミハードケースに入れての飛行機輪行はこれまでも東南アジアの旅で経験済みだが、初のヨーロッパの旅やいかに。バゲージクレイムから出てきたところではとりあえず見たところは無事のようだ。

 

空港から市内までは、少し前に運行開始したばかりのAirport Express というバスを利用する。

カッコよさげな名前から日本のエアポートリムジンみたいなのを想像していたら、やって来たのは普通の路線バスだった。しかも低床式の車両で床下の荷室もなく、荷物は車内のラゲッジスペースに置く。自転車の入ったでかいケースもだ。

運行開始したばかりで知名度が低いのか、混みそうな時間帯にも関わらず4人しか乗っていなかった。ガラガラである(その後人気が出てきて、年毎に利用するたび満員の客と西洋人のバカでかい荷物で車内は阿鼻叫喚となるのだった)。

 

 

フツーのバスだけあって料金も50krと安い。これが出来る前は路線バスかタクシーで最寄りのメトロの駅に向かうのが最も簡単な方法だった。プラハ中央駅まで所要40分。

 空港周辺の殺風景な景色が次第に街らしくなって行くのを車窓から眺めるのは高揚感がある。

 初めての国では尚更だ。仙台西道路のような長い地下トンネルを抜けると旧市街に入った。重厚な建物が並ぶ街並みに心がバロックロココする(よくわからない)。

 

 やがて旧市街が視界に入ってくる。来たなあヨーロッパ。来たぞチェコ

終点で降ろされたのはプラハ中央駅。

駅舎のアールヌーヴォー全開の造りにまず圧倒される。

ちょうど改装工事中だったが、新しい駅の機能はすべて地下に集約されており、

この駅舎は修復された上でこのままの姿で保存されるという。

 

 次の日すぐに鉄道で輪行する予定なので、駅にいちばん近いホテルを取っている。

といってもバスを降りた旧駅舎とは反対側の出口のため、荷物を持って中央駅の反対側まで歩かされる(自転車ケースに車輪がついているとこういう時によい)。

駅舎を出て駅前広場を越え、その向こうの公園を抜け、道を渡ればホテルである。ものの100m。これは近い。

 

Hotel Chopin *は外見は重厚なバロック風の建物だが、中はすっかり改装されてモダンな造りのブティックホテルだ。65€。

*その後マネージメントが二転三転しながら名前も変わって2023年現在も営業中。現在はこんな名前↓

www.eurostarshotels.co.uk

 

プラハの街は旅から戻ってから最後の日に見ておく予定なのだが、せっかくなので夜ちょっと宿の近所を散歩する。

ウェンセスラス広場に通じる目抜き通りは夜でも観光客で賑わい、世界の国からコンニチハ状態だ。

 

明日は自転車を組み、荷物を積み直して列車で輪行する。

Day2 の話はこちら↓

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