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Day12 ルーイからチャンカーンまで Loei - Chang Khan
(地図では201号線になっているが実際は4009号線を走行)
ここ数日バスばっかり乗っていた日が続いたが、ようやく今日からまた自転車の旅が再開するのである。
ここルーイからメコン川ほとりの町チャンカーンまで、基本的に2年前走った時と同じルートを走る。
しかし昨日町で買った新しい道路地図を見ると、前回走った国道201号の裏道たる県道4009号があるようなので、今回はそちらを辿ってみる。
ルーイ市街を出ると彼方に山、溢れる緑が目に入る。前半のイサーンの旅と全く異なる風景と色彩が新鮮だ。日差しもそれほど暑くないし、陽なたで休んでもつらくない。
途中チャンクロムの街で休憩。食堂でパッタイを食べる。前回来た時もこの町で昼ご飯を食べたのを思い出した。
通りを眺めていると町の風景に、静かな音楽のようなサウダージを感じる。
前半のイサーンの旅ではそれを意識しなかった。あまりにも風景が乾ききっていたためにその音楽を聞き取る心のゆとりがなかったのかもしれない。そんなことを考えた。
イサーンと違って道路の舗装が滑らかで走りやすい。イサーンは何かと社会インフラがボロめの地域という感じだったが、道路もゴリゴリだった。こっちの道はすいすい進めて巡航速度が4〜5km /h 違う感じだ。
チャンカーンに着いた。
メコン川のほとり、木造家屋の町並みと緑濃い木立に囲まれた静かな街だ。向こう岸はもうラオスの村だ。
2年前に来た時泊まった宿はなかなか風情があった。今回も泊まろうかなと思い訪ねたところ、建物はあるがもう宿は営業しておらず、個人の住居になっているようだった。仕方なしに他を当たる。
メコン川沿いに立ち並ぶゲストハウスの中、木造の外観が良さげな宿があったので当たってみるとすごくいい。リバービューの部屋、シャワートイレ付き500バーツ。内装もニス塗りで風情がある。ロンリープラネットには出ていない宿だ(当時)。
2023年のいま、この記事を書くにあたって改めてGoogleマップでチャンカーンの街を見てみたところ、余りの変貌ぶりに驚いた。
どうやらその後ツーリズムが大ブレイクしたようで、古びた木造家屋が並んでいたネムタゲな通りは、右も左も小綺麗なゲストハウスやレストラン、カフェなどが建ち並ぶツーリストエリアに変わっていたのだった。台湾の九份のようだ。まあしかしこれはこれでめでたいことであろう。
この時泊まったスクソムブーンホテルも川沿いに新棟が増築されて、わたしがいた木造の部屋からメコン川は臨めなくなっている。
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