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おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

2018 ドイツ: ブロンプトンでゲルリッツからツィッタウまで走った話

 2018 チェコ・ドイツ・ポーランド ブロンプトンふたり旅 CZ/DE/PL
 Day8 ゲルリッツからツィッタウ Görlitz - Zittau

今日は現在のドイツ・ポーランド国境を成すナイセ川に沿って、ときにポーランドに立ち寄りながらドイツのすみっこの街ツィッタウまで走る。

美しい森の中を抜ける自転車道が絶品。

まずはゲルリッツの街を散歩して名残を惜しむ。

 

通年営業のクリスマス用品専門店。ドイツ人は盆も正月も年中無休で一年かけてクリスマスに向けて気合を入れる様子がうかがわれ、ドイツ人のクリスマスに対するただならぬ情熱を感じた。

ナイセ川に導かれてゲルリッツの街を後にする。

 

ここからは川沿いにオーデル/ナイセ自転車道が整備されており、ツイッタウ、さらには翌日向かうチェコのフラデク・ナド・ニソウまでわれわれもこれを辿って走る。


ちなみにゲルリッツより北方(名前はオーデル川と変わる)の川沿いにも、全長630㎞の自転車道が整備されており、北海沿岸の町アールベックまで走ることができる

 

途中で橋を渡ってポーランド側の道を辿ってみる。
ランチはポーランド側で食べて安く上げようというバジェットオプションである。
 
国境の橋 / 国境を成すナイセ川
 

ポーランド側の村ラドミエルズィツェRadmierzyce のカフェ Agroturystyka w Starym Młynieでひるめし。
この村も大戦前まではドイツ領ラートメリッツRadmeritzだった。

店内にはドイツ領当時の村の古い写真やアンティークが飾ってあったりでレトロぽさがここちよい。

 

 

自家製の冷たいレモネードでリフレッシュ。
シュニッツェルばっか食ってると言われそうだがどの店にもあってハズレがないメニューだから安全策として多用するのである。

ランチのあとはドイツ側に戻ってふたたび自転車道を辿る。川沿いの深い森の中、絶え間なく響く小鳥の声を聴きながら走る道はこの上なくここちよい。

 

 
 
 

 

 

突如現れたお城!と思いきや、由緒ある修道院だった。
聖マリエンタール修道院(創立1234年)。

観光客でにぎわっているが今もローマカトリックの尼僧たちが信仰生活を送っている。

 

 

大戦中はドイツ軍の野戦病院として使用され、終戦間際に撤退する独軍修道院を爆破しようとしたが、尼僧たちが頑として立ち退きを拒否したため諦め、破壊を免れたという。

 

ガイド (やる気はない)
 
門前町というか
 
ふたたび川沿いのトレイルに戻り、深い森の中を南下する。
今回の旅でもっとも素晴らしかったセクションのひとつと言ってもよい。
 
 
 
このあたりの森は自転車道のほかハイキングコースも整備されている。
近年整備された
プラハからゲルリッツに至る「聖ヤコブの道」は、中世の巡礼ルート(サンチャゴディコンポステラに至る)を復元整備したトレイル。この区間はわれわれが向かうフラデク・ナド・ニソウまでの自転車道と重なる。
地図上で線路がちょこっとドイツ領を通過するところに、かつてここに国境はなかったことを認識させる。(ポーランド領を通過する区間も運行しているのはドイツ国鉄)。

 

 
小鳥の声がサラウンドで聴こえる森のトレイル
 
 
 
そんなこんなでツィッタウに到着。
街の風景は明日の分の記事で。
今日の宿、旧市街にあるHotel Weberhof
 
 
晩ごはんは階下のイタリアンレストランで(でもドイツ風の肉盛り合わせを頼む)。