今日は現在のドイツ・ポーランド国境を成すナイセ川に沿って、ときにポーランドに立ち寄りながらドイツのすみっこの街ツィッタウまで走る。
美しい森の中を抜ける自転車道が絶品。
まずはゲルリッツの街を散歩して名残を惜しむ。
通年営業のクリスマス用品専門店。ドイツ人は盆も正月も年中無休で一年かけてクリスマスに向けて気合を入れる様子がうかがわれ、ドイツ人のクリスマスに対するただならぬ情熱を感じた。
ナイセ川に導かれてゲルリッツの街を後にする。
ここからは川沿いにオーデル/ナイセ自転車道が整備されており、ツイッタウ、さらには翌日向かうチェコのフラデク・ナド・ニソウまでわれわれもこれを辿って走る。
ちなみにゲルリッツより北方(名前はオーデル川と変わる)の川沿いにも、全長630㎞の自転車道が整備されており、北海沿岸の町アールベックまで走ることができる。
ポーランド側の村ラドミエルズィツェRadmierzyce のカフェ Agroturystyka w Starym Młynieでひるめし。
この村も大戦前まではドイツ領ラートメリッツRadmeritzだった。
店内にはドイツ領当時の村の古い写真やアンティークが飾ってあったりでレトロぽさがここちよい。
自家製の冷たいレモネードでリフレッシュ。
シュニッツェルばっか食ってると言われそうだがどの店にもあってハズレがないメニューだから安全策として多用するのである。
ランチのあとはドイツ側に戻ってふたたび自転車道を辿る。川沿いの深い森の中、絶え間なく響く小鳥の声を聴きながら走る道はこの上なくここちよい。
突如現れたお城!と思いきや、由緒ある修道院だった。
聖マリエンタール修道院(創立1234年)。
観光客でにぎわっているが今もローマカトリックの尼僧たちが信仰生活を送っている。
大戦中はドイツ軍の野戦病院として使用され、終戦間際に撤退する独軍は修道院を爆破しようとしたが、尼僧たちが頑として立ち退きを拒否したため諦め、破壊を免れたという。