メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

2016 ブロンプトンで三江線沿いに走る pt1)

2016 ブロンプトン山陰の旅
Day6  江津から粕淵  Gotsu - Kasubuchi 
 

 

 

 

無事に江津で台風をやり過ごして自転車の旅を続けられることとなった。

 

 

ここからの旅はJR三江線に沿った道をたどる。

 

三江線は江津から広島県の三次まで108㎞を結ぶ長大ローカル線であるが、残念ながら当時すでに廃止が決まっていた(その後2018.3廃止)。
緩やかに蛇行しつつ内陸部の山あいに至る江の川に沿って、たいていは両岸に道路が付けられている。片方は用事のあるクルマが主に行きかう側で、反対側は交通の少ない静かな道だ。もっぱら後者を選んで走りながら、沿線の途中駅も可能な限り訪ね、ローカル線の風情も味わっていこうという趣向だ。

 

空は明朗に晴れ渡りまことに清々しい(だがほどなく曇った。それが人生)。
JR江津駅を中心とする現在の中心街をあとに川沿いに走り出すと、ほどなく江津本町の街並みに入る。

本町の名のとおり、古くから水運で栄えた江津の街の中心は本来こちらであった。だが鉄道の開通とともに水運は衰退し、街の中心も鉄道駅周辺に遷っていったのだった。

今では時の流れに取り残されたような街並みがひっそりと、しかしよく手入れされた佇まいで残っている。

 

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江津本町駅から先、線路沿いの静かな県道を辿る。車の往来はもっぱら対岸の国道261号線を通るのでこちらは森閑としたムードで走りやすい。

 

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次は川平駅

ここの駅舎は出色の味わいだった。
 

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川平の先はしばらく南岸の道が無くなるのでやむを得ず北岸の国道を辿る。

やがて川戸駅に至る。

 

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ここからふたたび対岸沿いにある静かな県道をたどれるようになった。

 

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田津駅

 

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因原(いんばら)駅。

国道沿いにはパチンコ屋やドラッグストアチェーンもあるそれなりの規模の町だった。

 

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単行のディーゼルカーNゲージぽさがあってよい。

廃止が決まってからは鉄道ファンがあまた訪れるようになった由で、結構な数の客が乗っている。

2018年の廃止間際には3両編成になったとのこと。


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石見川本駅

いちおう商店街らしきものもあるそれなりの町。

昭和の残り香漂うねむたげな商店街を通る。

 

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自転車旅において昼食は士気と体力を涵養するうえで大事なものだが、この日は行程において食事ができるところがあるのか、また果たして開いているのかということについて情報が不十分であり不安材料となったため、あらかじめ江津のコンビニで買ったおにぎりその他を無人駅のベンチでもそもそ食べるという、いささか覇気に欠ける昼食となった(コンビニは因原ほかにもあり)。

しかしあとで調べてみるとこの川本の町にはよさそうな食堂があり、中に唐揚げやウィンナーが埋め込まれたオムライス550円とか、カツカレー650円とか、安さと盛りの良さで地元民に評判の店であることが判明し、大いに悔やまれた。

maps.app.goo.gl

 

・竹駅

 

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・乙原駅

 

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石見簗瀬駅

 

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明塚駅

 

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明塚の先、なおも森閑とした県道を辿ると、今日の宿のある粕淵の町に着く。

江津から50数km、三江線のだいたい真ん中あたりに位置する。江津と三次の間ではいちばん大きな町である。

かつては近くの大森銀山からの輸送ルートの要衝として栄えたという粕淵にも古い街並みがひっそりと残っているということだが、そちらは明日の出がけに訪れることにしよう。

まず町のコンビニで買い出ししてから、役場近くの高台にある公共の宿「ゴールデンユートピアおおち」に投宿。

 

・粕淵 ゴールデンユートピアおおち

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しかし黄金の理想郷とはすごい名前だ(その後「かわもとおとぎ館」に改称して営業中)。
本館には温泉浴場や食堂などの施設もあるのだが、この日は休館日だった。街のコンビニで買い出ししたのはそのためである。
別棟のコテージに宿泊する。一棟貸し7600円。

otogikan-ansin.com

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6人まで泊まれる家に一人で泊まる。

本日の走行は55km弱。明日は三江線の残りの区間を辿って終点の三次まで走行する。

 

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