Day2 揖斐から彦根まで Ibi- Hikone
大垣に一泊後、揖斐まで輪行したのち旧街道に沿って宿場町の面影残る街並みを訪ねて走る。
このエリアはモータライゼイションの発達初期に国道が整備される際、古い街中をバイパスして車道が作られたのであろう。その結果、元街道筋の街並みは昔日の面影を留めたまま残ってこんにちに至るのである。
国道、新幹線、高速道に東海道本線が束になって通る一帯であるにもかかわらず、それらの隙間を縫って細く静かな道が残されており、心地よいサイクリングを楽しむことが出来る。時空を遡る別世界の趣きである。
今日のあらすじ
- 揖斐まで輪行
- 揖斐から中山道へ
- 赤坂宿
- 垂井宿
- 関ヶ原宿
- 柏原宿
- 醒ヶ井宿
- 鳥居本宿
大垣から そのまま西に走り出してもよかったのだが、自転車をそのまま持ち込める養老鉄道のサイクルトレインに乗ってみたい気もした。
よっていちど大垣から北の揖斐川町まで行ってから走り出すことにしたのである。
平日は時間限定、週末は終日持ち込み可。無料。
揖斐から中山道へ Ibi and Nakasendo route
揖斐はかつて水運で栄えた街。いまとなっては眠たげな田舎町だがところどころに古い家並みが残る。
味のある揖斐駅。
揖斐市街までは揖斐川を渡って約3㎞。
ところどころに古い家並みが残る。
電車で乗ってきた線路沿いに下り、神戸(ごうど)を経て 中山道 に合流。
宿場町赤坂にむかう。
赤坂宿 Akasaka
中山道の陸上交通のみならず水運の宿場町としても栄えた赤坂。
赤坂に入る
模型にして飾りたい昭和テイスト
重厚な家並みが残る
JR美濃赤坂駅。大垣から出ているローカル線の終点
味のあるたばこ屋
赤坂から中山道を辿って西へ。旧道はクルマも少なく往時の面影が残る。
次の宿場へ。
垂井宿 Tarui
多くはないが古い商家が残る。旅籠とあるがこれは観光施設
関ヶ原宿 Sekigahara
もちろん天下分け目の合戦場として有名だが、戦場になったのはここより北側の平野である。
宿場町の街並みは現在の国道沿いで、もはや当時を偲ぶものも多くない。
静かな裏通りには有名なたまり醤油の醸造元
関ヶ原を過ぎると旧街道は次第に緑濃い山の中の緩やかな登りとなる
新幹線、東海道本線、名神高速、国道21号の4大ルートが絡み合う真っ只中とは信じがたい森閑とした路
柏原宿に下る道を振り返る
柏原宿のちょうど一里(約4㎞)手前にある今須宿。古い家並みはあまり多くない
やがて滋賀県に入る。
柏原宿 Kashiwabara
お茶漬けでおなじみ広重「東海道五十三次」の柏原
柏原宿の街並みは今日の行程中もっとも大規模に保存整備されていた。
… 以上柏原宿でした。
関ヶ原宿を抜けて東海道本線沿いの静かな道でふたたびひと山越えると次は醒ヶ井宿。
醒ヶ井宿 Samegai
規模は小さめながら古い家並みが残る
旧郵便局。今は資料館
次は米原方面に向かうがついでに…、
米原の北側にある飯(いい)という農村集落に立ち寄る。
この看板に惚れた
鳥居本 Toriimoto
米原の駅裏(新幹線の駅とは信じ難いなんにもなさ)を通ってしばらく南下すると鳥居本宿。
今日の街道宿場ツアーの最後を飾るに相応しい街並みだった。日も傾いてきたので写真がいまいちで残念。
広重の描いた鳥居本。琵琶湖のレイクサイドリゾート状態で場所違うじゃんと思うが当時はここまで湖水が来ていたのを干拓して現在は田園地帯になったのであろう。
江戸時代から続くはら薬・神教丸本舗
厨子二階塗籠造の家が並ぶ
模型にして飾りたい
鳥居本から山を越えて彦根市街に入るには国道21号のトンネルを通るしかないのでイヤだなあと思って来てみれば、自転車専用トンネルが併設されていたので感動して写真撮る。
2泊したホテルエスタシオン彦根。可もなく不可もないビジホ。部屋はいちおうキレイ。自転車は部屋に入れさせずフロント横の物置に置かされる。
明日は日帰りで琵琶湖沿いの町を訪ねて走る(ビワイチとかしませんよあたしゃ)