Day4 ケジュマロクと(また)ポプラトでのんびり
Kezmarok (overnight in Poprad)
- ケジュマロク旧市街散策
いい天気だ。
パッとしない宿を出て、今日の午前中はケジュマロクの街でぶらぶらするつもり。
ここはスピシュカソボタと違ってけっこう観光客が多くてにぎやかである。
ツーリスト目当ての自転車店もあってけっこうちゃんとしたMTBのレンタルもしている (中長期で借りられるかは不明)。
16世紀築、スグラフィットで彩られた塔
15世紀築のお城
ムフー
18世紀築の木造教会
- S.ソボタに引き返す
せっかくだからこの可愛らしい街でもう1泊しようかと思ったけれど、結構賑やかなのでだんだんスピシュカソボタの静けさが懐かしくなってきた。
それなら列車で輪行すればすぐだし、どうせ泊まるなら昨日の部屋でまたのんびりしようかと考えなおす。
モスラ号(幼虫)
というわけで駅に向かい、ちょうど次の列車が来るので乗ることにした。
来たのは2両編成のかわいいやつで顔がモスラに似ている。
ほんの20分でS. ソボタ(モスラだとポプラトの手前にあるS. ソボタ駅に停まる)。
朝にチェックアウトした宿にまた戻って、同じ部屋をとる。最初からここにいればよかったのだ。
レストランで遅めのランチをとり、あとは部屋でワイン飲んで昼寝。
向かいの家の壁に絵が描かれている。あとコルクが中に落ちているけど気にしないで。
- あらためてS.ソボタの街をゆっくり散策。
レストランのトイレの入り口にあった フォーキーな男/女の表示
ケジュマロクから2両編成の列車に乗った。わたしの前に停まった車両は空いていてラッキーと思ったのだが、乗ってみれば車内がなんだか臭い。見ると近くに薄汚れた身なりの、肌の色の薄黒いおばちゃんとその子供たちが座っている。
ロマだ。
スロバキア東部はロマの人口がとりわけ多い。これがロマの人たちとの初めての遭遇であった。このあとも多くの町でロマの集落を通ることになる。身体を洗う習慣のない人たちだからそれは臭い。
低床式の車両だと隣の車両との境が階段になっているので向こうが見えないのだが、終点のポプラトに着いてみたら隣の車両は学校帰りの高校生で満員だった。やけに空いてるなと思ったらそれはみんなロマを避けて隣の車両に乗ってたからであった。
ロマは働かない。それは民族の伝統だからそうしているのだ。なんで電車に乗れるかというと生活保護で無料パス的なものをもらっているからである。町外れのロマ集落に集まって住み、マジョリティに同化するつもりも無いし、働くつもりも無い。かといって先祖代々の放浪生活は国家に禁じられている。そうしたいからしているのであって「差別されている気の毒な人たち」ではない。スロバキア人から見れば「カネやるから定住して、あと俺らに関わらないであっち行っててくれ」という感じなのだろう。それはよくある人種差別とはまた違うものだ。