メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

2005 BD-1で走るバリ・ロンボク Bali and Lombok はじめに〜Day1

はじめに

タイとベトナムを旅して、アジアののほほんとした空気と風物にすっかり魅せられたわたしは、さらなるのほほんを求めてインドネシアに目を向けたのであった。
夏休みの期間、東南アジアの国々は雨季で自転車旅には不向きだが、熱帯であるバリは乾季だ。チャンスではないか。1999年のエストニア以来夏休みは国内を旅していたが、ここらでふたたび海を渡ってみようかと思い立ったのだった。
 
古くから独自の王国が栄えていたバリ島。近隣の島々とは違ってヒンドゥー教と土着信仰が結びついた独自の宗教文化を守っている点でも興味深いものがある。
ツーリストが押しかけるバリ島だが、人が多いのはウブドまでで、その先はローカルムード溢れるインドネシアの田舎町と隠れ家ムードの宿が点在する。遠くから虫の音に混じって聴こえるガムランの練習を耳にしながらテラスで夜風に吹かれるのはまさにアジア的極楽であった。
 
海を渡った隣の島ロンボクはさらに鄙びたスローワールドだった。エメラルド色の海はバリ以上の美しさ、しかも人がいない。
 
旅の相棒は前回ベトナムの旅に続いてBD-1。フルサスの走破性は、ラフな舗装が多く小さなアップダウンの繰り返すバリ、ダートも多いロンボクともに充分に発揮された。
 
Day1 Tokyo(Narita)= Dempasar
Day2 Jimbaran=Sanur(taxi) - Ubud 
Day3 Ubud & around 
Dat4 Ubud - Bangli 
Day5 Bangli - Sidemen 
Day6 Sidemen - Tirtta Gangga 
Day7 Tirtta Gangga - Padang Bai =(ferry)=Lembar , Lombok 
Day8 Lembar - Kuta 
Day9 Kuta - Sengigi
Day10 Sengigi - Matharam =(air)= Dempasar

 

Day 1 バリ・デンパサールに到着 Arriving Bali (Dempasar / )

 

成田からガルーダインドネシア航空で飛ぶ。

機内で見た「ザラストサムライ」の考証わやくちゃハリウッド風適当ジャパンを見てトホホとなりながら6時間半で着く。直行便だと早いし、実際近い国である。

首都を介さずバリ島のデンパサールの空港に直接乗り込む便だ。どこに着くにしろインドネシアに入国するにはビザというものを取らなくてはいけない。

ビザが必要な国に来たのは初めてだった。。ふつうビザと言うのは出発前に自分の国で取ってから来るものだが、ここでは着いた空港でお金を払ってパスポートに紙を貼ってもらって終わりだ。簡単すぎて拍子抜けする。おまけにイミグレの兄ちゃんがヘビーメタル風の長髪だった。

国際的観光地の空港であるからさぞわやくちゃに混んでいるだろうと思ったら全然そんなことはなくて再び拍子抜けする。考えてみればここで乗り換えてよそへ行くという乗客はいなくてここに来た人と帰る人の人数しかいないからである。

 

予約したホテルの迎えの車に乗る。空港を出るともう地元の人の日常の風景が溢れている。屋台、遊ぶ子ども、縦横無尽に走り回る原チャリ、南国の陽光の色彩。木々や空の彩度が濃い。いいぞいいぞ。また旅の始まりだ。

 

空港からすぐのジンバランというリゾートエリアにある宿を取ってあった。一泊47USD。

早速部屋で自転車を組む。BD-1はさいわい無事であった。明日からよろしく頼むよ。

goo.gl

 

バリ島初めてのばんめしに出かける。海岸沿いの通りに軒を連ねるシーフードレストランの1つに入ってみる。

名物はロブスターのようだが値段はツーリスト仕様で1kg数千円だしそんなに一人では食いきれなさそうだ。ロブスターはあきらめて無難そうなシーフード盛り合わせ定食を頼む。海老三匹、はまぐり4つ、ご飯、野菜炒め。ビールも頼んで約12万ルピア。せいぜい1000円ちょっとだが数字がでかいのでドキドキする。

ビーチではバンドが演奏していた。スティングやボブマーレイ、はたまたベサメムーチョとかのムード歌謡をやっている。リゾート地のバンドマンというのはわたしの昔からの憧れの職業だが、あれはどうやるとなれるんだろうか。

宿へ帰りがてら辺りを散歩する。

西洋人でごった返す表通りから1本入ると裏通りはローカルな世界だ。タイの地方都市に似たまったりもっさりした空気が心地よい。どこかからガムランの練習する音が聴こえてくる。

 

明日から自転車旅のはじまり。

mellowyallow.hatenablog.com