メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

2014 Airnimal Rhino とBirdyで走るオランダ Day1

Introduction

ドイツ・シュヴァルツヴァルトとフランスのアルザス・ロレーヌ地方を2週間ツーリング してデュッセルドルフに戻ったわたしは、遅れて休暇をとって日本から来た妻氏と合流した。

 これからの旅では、オランダの最東部、首都からもっとも遠いだけあって自然の豊かなオーファーアイセル州とヘルダーラント州を、名高いオランダの自転車道を辿ってめぐる。かつてのハンザ同盟の繁栄をいまに伝えるうつくしい街の数々にも立ち寄る旅だ。

 

 ここ数年はチェコ、スロヴァキア、エストニアと現地で自転車をレンタルしての旅をしてきたので今回もと思い、ドイツのレンタル業者を探したのだが、なかなかいいところが見つからない。よって今回は持ち込みとした。(自転車王国ドイツで意外と思われるだろうが、みんな自分の自転車で走るのでレンタルは割に合わない商売なのかも知れない)

メロウ野郎: 独仏の旅から引き続きAirnimal Rhino

妻氏: BD-1Capreo

 

Day 0 ケルン Köin

 

ふたり旅の第一日、まずはデュッセルドルフの宿からケルンに移動する。目的はその夜はちょうど開催中であったアウディジャズフェスティバルのライヴだ。

お目当ては妻氏が大ファンであるスウェーデンのベーシスト、ラーシュ・ダニエルソンのトリオ。(その前日には同じくスウェーデンのニルス・ラングレン・ファンク・ユニットも出ていた)

会場のBalloniは古い工場を改装した高い屋根のホール。場内クレーンの構造物とか残っていて趣がある。

あちらのライヴは撮影禁止というがそれはタテマエだけのようで、客はケータイで写真動画撮りまくり。すごいレンズ付けた一眼で撮ってる人もいて、カメラマンかと思ったがどう見てもただの客だった。

 

ケルン駅構内は駅ナカ食いだおれ横丁だった。ケバブ、ソーセージなどはもとよりトルコの惣菜パンとかやたらうまそうな店がたくさん並んでいてテイクアウトもできる。いろいろ買って宿で食べるのは愉しからずや。遅くまで開いてるスーパーマーケットもあり駅構内ですべての用が足りる。

 

 

ケルンの宿 Appartel Am Dom 105€
駅至近(徒歩3分ほど)だが、有象無象がひしめく大聖堂側とは反対側なのでで静かでよかった。

 

 

 

部屋は鉄大喜びのレイルビュー。近郊列車2種とICE(ドイツの新幹線)、Thalys(国際新幹線)

 

ケルンのお約束、駅前の大聖堂。いちおう見ておく (わりとどうでもいい)。

 

 

Day2 ケルン−ケルケン−ロットゥム

Köln - Kerken(DE) - Lottum(NL)  

 

 

 

 

今日から自転車旅がはじまる。

まずはケルンからオランダ国境近くの街Kerken (Nieukerk)まで輪行する手筈だ。途中で乗り換えが1回。

乗り換えたあとケルケンまで行くはずの列車はしかし、いきなり「ストライキのため途中の駅で運転打ち切り」となって、途中の駅で乗客全員降ろされてしまった。納得いかない乗客が運転士を取り囲んで「オラオラどーすんだ、どーしてくれんだ」と詰問していたが埒が開かない。

結局あとから来る列車に乗り換えて先へ進んだが、ストや遅延は日常お茶漬けさらさらといわれるドイツ国鉄の真実に触れる思いがした。

結局1時間半ほどの乗車だったが、混んでてたいへんだったし、写真も撮ってないのである。

 

 

ようやく着いたNieukerk 駅

 

 

 街に入ってみてびっくり。いきなり家並みがドイツと全然違う。このあと毎日旅するオランダの街で目にするのと同じ煉瓦造りの家が立ち並ぶ。

そもそもNieukerk という地名自体オランダ語ぽい(ドイツ語ならNeukirchenとかに相当)。もうこのあたりはオランダの文化圏らしい。

 

 

 

国境に向かって走り出す

 

 

遮断機こそあるが全く地味で平和な国境。こちらがオランダ、あっちがドイツ。

 

オランダの道を走り出す

 

オランダは川や運河だらけだが橋のかかってない道も多く、このようなフェリーで渡る。ひとり+自転車で1€ちょっと。

 

 

至る所にバラ園がある小さな街、ロットゥムに着く。街に入るとバラの香りに包まれる。バラの町というのが売りらしい。

 

オランダ最初の宿、Door & Roos

朝食付き78€

 

 

 緑深い中庭が本当にここちよい宿。

 

近くのレストランで夕ごはん。最初はテラスの席で飲んでたが…

 

 

陽が沈んだら肌寒くなってきたので店内に入ってディナー

 

明日はナイメーヘンまで走る。