メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

2011 チェコ オーストリア スロヴァキア ハンガリー Day11

ホーエナウ・アンデアマルヒ -(スロヴァキア領内)- アンガーン・アンデアマルヒ

Hohenau a.d.March - (Slovakia)- Angarn a.d.March



宿でもらった観光局作成の詳細サイクリングマップ(1/80000。持参した1/100000の地図より詳しい)。無料。

2部から成り、北はチェコ領内から南はウィーンまで網羅している。3日間ぐらいずいぶん重宝した。













今日はスロヴァキアに入って川沿いに南下、宿はスロヴァキアのマラッキー(Maracky)にでも行けばあるだろうと、あまりよく考えずに出発。


国境に向かう道。マイナーな国境なのでクルマも少ない。


国境の川を跨ぐ橋(1車線で交互通行、夜間は閉鎖)を渡る


スロヴァキア入国記念


冷戦時代、国境のスロヴァキア側一帯は西側と対峙する最前線として一般市民は立ち入り禁止だった(だから今でも人家は無い)。当時川沿いに造られた軍用道路が現在その名も「鉄のカーテングリーンウェイ(サイクリングロード)」として利用されている。

 この看板だとなんとなくブラティスラヴァまで自転車専用道で行けそうな雰囲気だが、それほど甘くはないのだった。


無人地帯をまっすぐ走る鉄のカーテンロード。右手は手つかずの湿地林が続く。



 食事できる店が無いのはわかっていたのでホーエナウでサンドイッチを買って青空ランチ。これがやけにうまい。オーストリアのスーパーのサンドはあなどれない。ハムサンド(0.7€)とチキンカツサンド(2.7€)。 

湿原を眺めつつふかふかの草の上でヒルネ (ここ数日蚊に悩まされていたが風が強いので今日は平気)



一台の自転車にも会わず


ようやくスロヴァキア最初の村ガヤリ(Gajary)で数時間ぶりに人に会う



 ガヤリから8㎞先のマラッキー(Malacky)には共産主義風ホテルがあるようだったが、まだ時間もあるし翌日8㎞戻るのも億劫だったしで、川沿いの道を先へ進みオーストリア側のアンガーンで宿を探すことに決める。

 やがて国境の集落ザホルスカ・ヴェスZahorska Ves到着。


国境に橋はなく、こんな渡し船で越える。自転車+一人で1€


オーストリアに出戻り。一般道制限100㎞ってどんだけ。


 対岸のアンガーンはなにやらパッとしない町。B&Bが2軒ほどあるようだったが道路沿いであまり落ち着けなそう。

 こんなことならホーエナウの宿にもう1泊したほうがよかった→ならそうすりゃいいじゃん、ということになり、輪行でホーエナウに戻ることにする。


 2時間に1本だがすぐ乗れてラッキーだった。驚異的にモダンな2階建て車両。

自転車は車内にそのまま持ち込んで置ける。運賃5.4€だが自転車は距離に関係なく5€(追記;これは間違えて一日券を買ったため。一回券はぜんぜん安い。)。

ホーエナウまでものの20分ほど。


 ふたたび同じ宿の同じ部屋にチェックインしてめでたしめでたし。宿付属のバーでグラーシュを頼んだら存外にうまくておどろく。


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