メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

チェコ&ポーランド 2011 Day5

ハヌショヴィツェ - イェセニーク  Hanusovive - Jesenik 


雲ひとつない快晴。今日はちょっとした峠越えがあるがこの天気なら気分も上がる。

ハヌショヴィツェ川(と鉄道)沿いに続く道のほうがラクそうだったが、丘を越えて行くサイクリングルートNo.51を引き続き辿る。


町を出て脇道に入るとすぐに上り。

クルマが全く通らない静かな坂をくねくねと登って行く。なんかここも西蔵王行く道みたいだ。



最後の激坂を登り切ると視界が開けて丘の頂上に。

今まで走ってきた一帯を一望に見渡す絶景に見とれ、思わず木陰でヒルネする。その先は丘の稜線を行く見晴らしルートでたいへんヤッホーである。

ヤッホー写真集(クリックで拡大)

しばらく行くとブランナの教会の塔が見えてきた。谷に向かってガーっと下ってまた登り、町に入る。



ブランナでひと休み Branna

ブランナは16世紀の小さな城館と教会を擁する静かな町。ホテルとレストランが一軒ずつ。ここに泊まるのも風流であろう。



レストランで昼食。スープと鶏料理を頼む。うまい。

食べていると店の前に馬車が着いた。観光用ではないようだが今も日常の運送を担っているのだろうか。

馭者のおっさんは店に入ってひと休み。わたしが食事している間にビール2杯きっちり飲んでいた。


 峠越えからイェセニークへ Hill climb and Jesenik

ここから本日の佳境、ダートの山越えである。
ブランナからさらに坂を下り、渓流沿いの細い林道に入る。

 昼なお暗い森の中、幽玄な雰囲気、そして肌寒い。

 並走してきた鉄道と岐れてさらに登っていき、峠の直前はダートの激坂となる。頂上近くには大戦中侵攻してきたドイツ軍をが迎え撃ったというチェコスロヴァキア軍のトーチカ跡が残っている。


激坂(左)とトーチカ(右)


 パッと視界が開けて峠を越えた。峠にはぽつねんと一軒宿もある。
 峠から高原風景を下った坂の行き着く先はオストルジュナ。りっぱなロッジ風の宿が建ち並ぶ。今日はチェコの祝日とあってサイクリストやノルディックウォーキングを楽しむ人がたくさんいた。冬はスキーリゾートとして賑わうという。

 ここからイェセニークまでずっと下りが続く。


オストルジュナ

14kmずっとダウンヒル


手前のリポヴァラズニェ。ペンション多数あり


 イェセニークで難儀する 

イェセニークに着いたものの、あまり古い建物が残っていなくて面白味のない街。

 中心部にはいくつもホテルがあるので宿探しは楽勝、と思っていたのだが、なぜかどこも休業中。というかどう見ても廃業してるのもある。

 結局6~7軒当たってみたが、全部閉まっている。シーズンオフは休むというのならわかるがまだ9月じゃないか。 どうしたんだイェセニーク。

 駅近くにも2軒ペンションがあるが、1軒は満室、1軒は留守。もう6時を過ぎてあたりは暗くなってきたので焦りだす。

 満室だった宿の主人が、もう少し行くともう1軒宿があるよと教えてくれたので目指す、がそこも留守。

 こうなったら、イェセニークの手前のリポヴァ−ラズニェという村にペンションがたくさんあったのを思い出し、そこまで戻ろうと覚悟を決める。

 なんだ坂こんな坂と漕いでいると、街を出てしばらくのところに立派なロッジ風の宿が。

 どうやら開いているし、ダメもとで飛び込んでみる。
 果せるかな部屋はあるという。ああ助かった。
  受付のお姉さんが救いの女神に見えた。


宿、部屋、めし(クリックで拡大)

今宵の宿: Penzion U Petra 朝食付き1000Kr


< Day4         Day6 >