メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

台湾東部のんびり旅 Day7

  瑞穂周辺ポタリング around Rueisuei




自転車ルート 1397477 - powered by Bikemap 



 瑞穂自行車道(東側) Rueisuei Cycle Path (east)

この宿もこれまた居心地がいいのでもう1泊することに決めた。


 朝食はお粥に野菜炒め、田麩、煮物あれこれという、台湾スタンダードメニュー。豆乳もある。

 食後にまたも朝湯を愉しみごろごろうとうと朝寝する。極楽極楽。



昼前からあたりを走りに出かける。

瑞穂周辺の農村風景を縫ってサイクリングコースが作られているのでこれを辿ってみる。









 やがて花蓮と台東を結ぶ鉄道路線の瑞北駅に突き当たる。

 ここから、現在高架化された線路にほぼ平行して走る旧路線の跡地がサイクリングロードとして整備されている。

 川を渡る鉄橋なども自転車専用道として残されていて、鉄好きには心躍るコースである。


サイクリングロードは瑞北から約6kmの富源の町まで続いている。



富源


 静かでここちよい街。ここで昼食にしよう。なにやらすこぶる味のある食堂があるので入ってみる




 愛想のいいおばちゃんが切り盛りする小さな店。どうやら什錦麺(五目そば)がおすすめらしいので頼む。




 エビ(食いかけ↑)に牡蠣にアサリに、その他もろもろ具沢山のすごいボリウムの80元。

 あとで調べてわかったのだがこの店、けっこうな有名店らしく、(「富源廟口小吃」で検索すると台湾のブログ記事がたくさん出る)おんぼろな店の構えも演出のうちではないかとさえ思った。


富源森林遊楽区 Fuyuen recreatinal forest park

腹ごしらえも済んで、つぎは富源の西側の山岳地帯に向かう道に入ってみる。

このあたり一帯は富源森林遊楽区という自然公園に指定されており、夏には蝶やホタルが乱舞するという。




乾期の台湾の河川は水が涸れていたり、あっても水量はきわめて少ないが、ここでは珍しく滔々と流れる渓流に出会った。







 今週末は選挙。原住民の村が連なるこの一帯にも選挙カーがマイクでがなりたてながら行き交う。

スピーカから聞こえるのは明らかに中国語と異なる言葉で、声調がない。これが部族語なんだろうなあと感心していたら、一通りしゃべり終わると「謝謝、アリガトゴザイマス」と言うのでびっくり。

しばらく選挙カーの後について走ってみながらもっと聞いて見ると、文頭にどうやら「ワタシハ」と言っているように聞こえる(しかしその後は日本語に聞こえないこともないが全くわからない)。これはどうしたことか。

 日本統治期の日本語がこの地域の原住民の人たちの日常語として使われているうちにピジン化したのだろうか。帰ってきてからもいろいろ調べてるけれどまだわからない。


部族名の候補者。原住民の農漁猟地を取り返そうという主張


 瑞穂自行車道(西側) Rueisuei Cycle Path (west)

いったん瑞穂に戻って、今度は西側にひろがる瑞穂自行車道を辿る。

まずは泊まっている宿から2kmほど離れた瑞穂温泉街に向かう。



ここでも選挙カーが大張り切り。

台湾の選挙カーはすごい。ドラは鳴らすは、爆竹から花火から、もう選挙なんかどうでもよくて春節も近いしパーッと派手にいこうぜぐらいに思ってるんじゃないかと。




ここからさらに数㌔山に入ったところに、紅葉温泉という風雅な名の場所があるので覗きに行ってみる。




日本人が開発し、戦前からの日本の旅館の建物が使われているということで、日本人客にも人気らしい(「秘湯中の秘湯」なんて日本語の看板も立ってた」。

途中の道ですれ違った小学生が「コンニチハー」と挨拶してくれた。


サイクリングロードは広大な牧草地と畑の中に続く。背後に聳える山と広大な風景の組み合わせがいいではないか。




晩めしはまたえっちらおっちら駅前まで。

今日のメインディッシュは豚レバーのオイスターソース炒め。なんだ中華じゃんと侮るなかれ、ニンニク、唐辛子、そしてバジルが効きまくった味付けは完全にアジアごはんなのだ。




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