Tottori & Shimane DAY1
はじめに
今年から始まった日本見直し旅、5月のしまなみ海道に続き今回は中国地方に行ってみた。使用機材はまたぶろ子ことブロンプトン。
これまで欧州各国で川に沿って延々と続く自転車道を楽しんで来たが、日本でもそのようなルートは無いものかと思ったのである。東北では最上川や北上川などがあるが他の地方はどうだろう。
調べてみると、中国山地から島根県は日本海の江津まで流れる江の川が平坦なコースが100キロ以上続き、並走する道路も左右どちらかの側には交通量の少ない県道クラスの道が続くことがわかった。また江の川に沿ってJR三江線も寄り添うように走っている。折しも旅行の数日前に三江線の廃止が決まってしまったのだが。
さらに、山形から江津までのアクセスは出雲空港を利用するのが1番便利がよいと言うことがわかったが、どうせそこまで行くのなら宍道湖に沿った自転車ルート、そして一畑電鉄で鉄分も補給してみたい。
さらに調べてみると松江、米子とその周辺にもレトロな街並みが残された小さな町が数多くあることが分かったのでそれらも訪ねてみたい。と言うことで行きたいところがどんどん拡大し、鳥取、島根、広島の3県にわたる欲張りな旅行計画が実行にうつされたのである。
9月に入っても無慈悲に続く残暑には閉口したが、訪れた街のレトロな風情 (東北で暮らして目にする数年分の「レトロな街並み」を1週間で見た思いがする)。三江線サイクリングの秘境感あふれる味わいなどたいへんすばらしい旅であった。
Day1 出雲空港〜(バス)〜松江〜(JR)〜揖屋駅—皆生温泉
・走り出すまで
飛行機は速いな。山形空港を0940に出て大阪伊丹に11時、早お昼を食べて乗り換えると13時には出雲に着いてしまう。出雲便は小さなプロペラ機で座席も3列(通路挟んで2列と1列)。上空から見えた中海は次の日に渡る。
空港から松江駅までリムジンバスで40分。新幹線の通ってない地上駅はやはり旅情があってよい。東北ではもう見られない旧国鉄型のディーゼルカーがこれまた。
松江郊外から米子方面に走る中海サイクリングロードに出るため揖屋駅までJRで輪行。
・揖屋~荒島