メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

KHS F20でチェコからポーランドに入った話

チェコポーランド 2011 Day6

イェセニーク → ニサ  Jesenik - Nysa(PL)  

国境超えてポーランド


窓からの眺め


 食堂は狩猟や民具がテーマのインテリア。
朝食はパンにチーズにハムというチェコのスタンダード。(でもコーヒーはインスタント)。

 今日はいよいよ国境を越えてポーランド入りである。

 小川に沿って作られたサイクリングロードをたどり、(最近整備されたばかりのよう)箱庭のようなのどかな農村風景の中を国境へ向かう。



チェコ側最後の町ミクロヴィツェ

チェコにしばしの暇乞いの早お昼


 地元民しか通らない地味な国境なので立て札が立ってるだけ。
 写真手前のチェコ側とポーランド側で舗装の質に微妙な差が見られるのが興味深い。
 チェコと微妙に異なる造りの家並み、初めて見るポーランド語の標識や看板、初めて入る国というのはいつも心ときめく(といってもWW2以前この一帯はまとめて全部ドイツだったのだが)。

 やがてポーランド最初の街、グウホワズィGłuchołazy) に着く
 

 どこまでもサイクリングコースの標識が完備されていたチェコ側に比べると、ポーランドに入った途端それがない。地図とにらめっこしながら裏道を辿ってEurovelo9のルートを探す。

ここから今日の目的地ニサ(Nysa)までは国道で一直線なのだが、ユーロヴェロはあくまでも裏道田舎道を駆使してカクカク曲がりながら進む。途中までは郊外の住宅地の中を、その後は野原の中、簡易舗装のガタガタ田舎道を行く。





 たまにちょっと試しに立ててみました、という感じのサイクルルート標識を見かけることもあるが、このあたりは基本的にユーロヴェロの標識は無い。(標識左側はサイクリングコースの名前かと思いきや「ニサ郡」の意 )









 ニサに到着。

10世紀からの由緒ある古都 (しかし大戦中独ソの激戦地となり旧市街の8割が破壊された )だが、古くからモンゴルが来てフス派が来て三十年戦争オーストリア継承戦争にナポレオンに二度の世界大戦と毎回しっちゃかめっちゃかになって大変な歴史だったことを知る。

 広場に聳える壮麗なカテドラルの佇まいに圧倒される。



 街はずれにあるB&B「Villa Navigator」に投宿(ロンリープラネットに載ってたから)。

 飛び込みで行ってみたが愛想のいい奥さんが歓迎してくれた。以後続く「やたらいい人ばっかりのポーランド」との最初の遭遇である。




 あいにく今日は小さい部屋しか空いてなくて、と案内されたのは緑濃い裏庭に面した静かで心地よい部屋(狭く見えるが部屋はL字型になっており手前にも拡がっている)。いいじゃないか、これがいいんだよこれで。

部屋の照明が社会主義国ぽいレトロ味でこれまた(写真右)

Day5              Day7