メロウなvéloで行こう

おもに小径折りたたみ自転車で東北各地、ときに日本各地や海外を走る話

台湾東部のんびり旅 Day9


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安通温泉旅館 Antong Spa Hotel

創業は日本統治時代に遡るこの宿、戦前に建てられたかつての旅館棟が保存されているのでちょっと見てみる。

玄関が台湾風に改装されていたりで日本テイストは薄まっているが。


安通自行車道ふたたび Antong cycle path

フロントのお姉さんの「キヲツケテネー!」の声に送られて出発。

山を再び下って安通から先のサイクリングロードをたどって旧東里駅に。この駅跡は荒れるがまま。



サイクリングロードはここで終わり。交通量の多い国道を避け、川を渡って対岸の道へ。



これまでずっと追い風で走りやすかったのだが今日は強い向かい風。


谷の反対側の山裾を縫うこの道沿いにはプヌン(布農)族の村が点在する。折りしも今日は選挙の投票日。昨日までの選挙カーの大騒ぎとうって変わってどこも静かになり、村々の集会場に設けられた投票所で粛々と投票が営まれている。

このあたりもなにかと部族色豊か。


Suia Panで白端。日本語の音の当て字である。



道沿いに飾られた伝統生活のレリーフ






池上環圳自行車道 Chihsian cycle path

池上(Chihsian)に着く。

このあたりは良質な米の産地として名高いが、その中で一番のブランドとされるのが池上米。

その名産の米を使った駅弁「池上弁当」がこの地の名物ということで、これは食べずには先に行けまい。

街には「池上弁当」の看板を出した店がたくさんあり、列車に乗らずとも駅弁を食べることができる。50元。


肉やら野菜やらちまちま満遍なく



鉄者なら持って帰るパッケージ

池上周辺にもサイクリングロード(一周約10km)が整備されているので走ってみるつもりで来たものの、天気は次第に悪くなる。風はますます強く、小雨までぱらつきだした。まあせっかくだからさっと一巡りしてみる。市街の東側を通る道がとくにメロウでよい。

木道もある自転車道


天気がよければいい眺めだろうけど


農家の庭先

關山へ To Guanshan

ふたたび川の東岸に渡って197号線に(台東県に入ると193号から番号が変わる)。花蓮県の193号線と同じく、原住民の村を縫って行く秘境ムードあふれるルート。


ある村を通りかかると、集会場で車座になった爺さんたちが伝統歌を声を合わせて唸っていた。おおトラッド。

雨量は少ないが細かい霧雨で、まるで霧吹きで水かけられているかのようにしっとりぐっしょり濡れる。ここに来て初めてレインウェア着用。


17時に關山に着く。

予約しておいた宿にチェックインするが、部屋はどうもパッとしない。

關山の街へ食事に出かけるが、街もパッとしない。食べもの屋も麺とかの軽食の店ばかりで、じゅわじゅわ盛大に炒めてるみたいな活気ある店が見当たらない(よく探せばあったのかもしれないが)。

仕方なく鴨(アヒル)料理屋へ。

あひるラーメンその他

店のテレビでは選挙の開票速報。55:45ぐらいの得票率で馬さん再選。

部屋に帰ってからも選挙関連番組を見ていたが、日本だと夜中まで「今後の政局展望」みたいな特番を延々とやるのに対し、こっちは22時頃で通常番組にすっかり戻るのがすごい。


宿: 如意山荘 1500元

ここは失敗。部屋がみんな駐車場に面しているので落ち着かないし、家具も安っぽい。水回りも清潔感いまひとつ。無線LAN設備はあるものの接続できず、オーナーのおっさんに訊いてもわからなかった。

朝食は部屋に持ってきてくれるというので期待したが、豆乳とサンドイッチだけ(でもおいしかったけど)。

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